薬局業務を革新する「BD Rowa(TM) EasyLoad」の全貌
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社、通称日本BDは、医薬品管理と調剤業務の効率化を狙い、全自動で医薬品を入庫する新オプション「BD Rowa(TM) EasyLoad」の稼働を開始しました。この画期的なシステムは、7月より各薬局で運用されており、従来の手作業による煩雑な入庫作業から大きく飛躍することが期待されています。
「BD Rowa(TM) EasyLoad」の特徴
「BD Rowa(TM) EasyLoad」は、医薬品の入庫作業を全自動で行う機能を持ち、薬局業務の効率化を実現します。従来、医薬品の箱はそれぞれバーコードを読み取り、システムに手動で入庫されていましたが、これに対し、EasyLoadを利用すれば、医薬品の箱を一括で専用のベルトコンベアに投入するだけで自動的に入庫処理が完了します。この方法は、入庫時間を1箱あたり約10秒短縮でき、音も静かになるため、薬局の作業環境も改善されるでしょう。
導入薬局の声
この新システムを導入した株式会社杏林堂薬局の調剤DX推進部部長、鈴木怜氏は「『BD Rowa(TM) EasyLoad』を取り入れることで、医薬品の入庫作業を効率化し、より多くの時間を患者様に提供できる」とコメントしています。このことは、患者との対話の時間を確保するだけでなく、質の高い医療サービスを提供するための一助となるでしょう。
「BD Rowa(TM) システム」の全貌
そもそも「BD Rowa(TM) システム」とは、医薬品の入庫から保管、在庫管理、払い出しまでを包括的に行う先進的な薬局ロボットです。このシステムは、処方箋に基づいて自動で薬を選び出し、平均10秒で払い出しを完了させます。その結果、薬剤師は従来の手作業から解放され、患者への服薬指導などの重要な業務に専念できるようになります。つまり、医療サービスの質向上にも繋がります。
成長する「BD Rowa(TM) システム」
2019年に国内販売を開始した「BD Rowa(TM) システム」は、今年の時点で設置台数が100台を超え、着実に市場での存在感を高めています。日本BDは、これらの革新的な製品を通じて、医療分野におけるデジタルトランスフォーメーションを加速しています。
日本BDとは
日本BDは、1971年に設立されたBDの日本支社として、医療機器や治療用の製品の輸入販売を行っています。特に福島工場では、医療従事者を守るための安全器材や薬局業務を支援するロボットの製造を行い、グローバルスタンダードの製品を日本の品質基準で提供しています。BDグループは、医療における新たなソリューションを追求し、医療の質向上を目指しています。
この「BD Rowa(TM) EasyLoad」の導入は、薬局の業務効率化だけでなく、患者と向き合う時間を増やし、質の高い医療を提供するための重要なステップです。今後の展開が楽しみですね。