産学共同研究チーム
2021-04-28 12:10:45

鈴鹿高専がリードする新たな産学共同研究チームの誕生

新たな産学共同研究チームが誕生



三重県鈴鹿市にある鈴鹿工業高等専門学校、小山市の小山工業高等専門学校、そして大分市の大分工業高等専門学校の3校が、最新の産学連携モデルの下、「K-Team」という新たな共同研究チームを設立しました。これは、未来技術の社会実装教育の高度化に向けた、国立高等専門学校の重要な取り組みの一環です。

GEAR5.0プロジェクトの概要



全国の国立高等専門学校が推進している「GEAR5.0」というプロジェクトは、地域密着型・課題解決型の技術教育を通じて、企業との連携を強化し、学生が実践的な研究を通して必要とされる技術や知識を身につけることを目的としています。このプロジェクトに基づいて、鈴鹿高専が中心となり、小山高専と大分高専が協力し、各校が持つ専門知識や研究設備を結集しました。

産学連携の具体的な取り組み



鈴鹿高専の自動連続線引き筆機械開発研究室



鈴鹿工業高等専門学校では、株式会社華月との連携で、自動連続線引き筆機械の開発を進めています。このプロジェクトでは、新しい煮込み鍋の開発や、光学機器を用いた原材料の品質検査を行い、環境に配慮した製品開発を目指します。具体的には、非接触式寸法計測や、高精度加工技術の開発が行われる予定です。

小山高専の環境エネルギー発電技術開発研究室



小山工業高等専門学校では、西松建設と連携し、環境発電技術によるCO2削減に向けた新素材・新技術の開発に取り組んでいます。太陽光などのエネルギーを有効利用し、独自の発電体を作ることを目指しています。この研究は、さまざまな環境に適したエネルギー自給技術の提案へとつながるでしょう。

大分高専のハイドロネクスト水素協働研究室



大分工業高等専門学校では、株式会社ハイドロネクストとの共同研究により、水素社会の実現を目指しています。具体的には、次世代の水素透過金属膜の研究開発を行い、業界が求める水素精製技術の確立に取り組みます。

地域ニーズに応える産学連携



新設されるK-Teamは、地方のニーズに即した研究を促進し、学生が企業の実践的な研究に参加する機会を提供します。このような取り組みは、学生にとって教育の高度化を図るだけでなく、企業にとっても必要な人材を育成するための重要なステップです。

未来への展望



教育機関の関係者は、この新たな産学共同研究チームが全国で展開されることで、高専が社会に貢献し続ける基盤を築いていくと期待しています。K-Teamの設立により、研究成果の社会実装がより加速し、我が国の未来に向けた重要な役割を果たすことが期待されています。

背景となるこの取り組みが成功することで、全国の高等専門学校が連携し、さらに多様な課題解決に向けた教育プログラムが展開されることが望まれています。特に、新しい技術革新を促す学生たちの成長は、将来的な産業界の発展にも寄与することでしょう。

今後もこのような研究の進展に注目し、次世代の技術者たちの活躍を見守っていきたいと思います。

会社情報

会社名
独立行政法人国立高等専門学校機構
住所
東京都八王子市東浅川町701-2
電話番号

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