地方創生に挑む高校生たち
2025年の夏、リザプロ株式会社と一般社団法人未来政経研究所が共同で、高校生を対象に『地方創生講座』を開催します。このプログラムは、奈良県三宅町を舞台に、参加者が地域の現実の課題に対処し、解決策を町長に提案するという内容です。何と、ここ三宅町は日本で二番目に小さな町なのです。
プログラムの目的
日本各地では少子高齢化や人口減少の影響が顕著です。中でも三宅町は面積が約4.06平方キロメートルという小さな自治体ですが、先進的な取り組みを行っています。子育て支援施設や地域交流拠点の設置などを通じて、地域の活性化に努めています。
このプログラムでは、高校生たちが地域の課題を“自分ごと”として捉え、実際にフィールドワークやグループワークを行います。そうして、地域創生の担い手としての意識を高め、自らの力を発揮することが期待されます。
プログラムの詳細
第1回:現地フィールドワーク
プログラムは、2025年8月3日に三宅町交流まちづくりセンター「MiiMo」で実施されます。午前中には町長の森田浩司氏による講話があり、地域の課題や取り組みについてのお話を伺います。午後は、実際に「MiiMo」を訪れ、その設計や運用の工夫について考えます。
さらに、グループに分かれて三宅町の課題を整理し、提案を検討する時間も設けられます。このセッションを通じて、参加者は地域の実情を理解し、解決策を具体化していきます。
第2回:オンライン報告会
続いて、2025年8月16日にはオンラインで報告会が行われ、各グループが果たしてきた提案を町長に対してプレゼンテーションします。ここでの町長からのフィードバックは、地域課題への理解に大いに役立ち、参加者の成長につながる貴重な機会となります。
主催者の想い
リザプロの代表取締役である孫辰洋氏は、「教育で日本を強くする」という理念のもと、多角的な教育事業を展開しています。一方、未来政経研究所の理事長、島田光喜氏は学生の政治参画を促す試みを数多く行ってきました。両者によるこのプログラムは、未来に向けた大きな一歩と考えられています。
地域創生への第一歩
このように、高校生たちは地域の「当事者」として、課題に取り組むだけでなく、自身の意見を表現する力も養うことができます。三宅町の地域課題に向き合うことで、彼らは思考能力やコミュニケーション能力を向上させ、未来をつくる力を得ていくことでしょう。
プログラムの参加者が、地域の未来を考え、提案する姿勢は、実際に町にとっても非常に価値のある経験となるはずです。三宅町から始まる地方創生の取り組みは、今後の全国的なモデルにもなり得るかもしれません。主催者たちの想いと高校生たちの挑戦のバトンが、次の時代を切り開く希望へとつながることを期待しています。