安全な避難経路アプリ
2025-12-26 15:14:20

東京工芸大学が災害時の安全な避難経路を提供する3Dアプリを開発

東京工芸大学が生んだ新たな防災ツール



東京工芸大学工学部の森山剛教授が、神奈川県厚木市で開発した3Dマップアプリ「toomawari」と「atsugiCrop」が注目を集めています。このアプリは、災害発生時に市民が最短かつ安全に避難所へ到達できるよう支援するために設計されました。

近年、全国各地で台風や集中豪雨、地震による災害の発生が頻繁になっています。特に2013年には本厚木駅周辺で、記録的な大雨による浸水が発生しました。このような災害では、事前に定められた避難ルートが通行不能になってしまうことも少なくありません。そのため、厚木市は森山教授に、災害時に市民が迅速かつ安全に避難できる方法を模索するよう依頼しました。

アプリの特徴と機能


本アプリの最大の特徴は、洪水や浸水の想定情報を組み込んだ3Dマップを使用し、最適な避難経路を提示する点です。この技術により、利用者はその場の具体的な状況に応じた避難経路を一目で把握できます。特に、オープンデータ化が進められている国土交通省の「PLATEAU」プロジェクトを活用しており、地域の最新情報が反映されています。

2025年12月16日には、厚木市の公共施設「あつぎ市民交流プラザ」で開催された「3D都市モデル講座」において、森山教授とその研究室の学生が本アプリの詳細を市民に説明しました。講座の資料は厚木市の公式サイトに掲載され、誰でもアクセス可能です。このように、公の場での情報提供が行われることで、地域社会の防災意識の向上が期待されています。

オープンソース化での広がり


さらに注目すべき点は、本アプリのソースコードが「GitHub」でオープンソースとして公開されていることです。これにより、世界中のエンジニアがアプリの改良や新機能の追加に参加できるため、さらなる進化が望まれています。このようなオープンイノベーションのアプローチにより、地域が直面する課題に対する解決策を、より多くの人々の手で形成することができるでしょう。

大学の理念


東京工芸大学は、創立から100年を迎えた2023年においても、テクノロジーとアートを融合させ、新しい価値を創造することを目指しています。森山教授の取り組みは、その理念の体現であり、地域社会との連携を深める一環として位置づけられています。この活動が、多くの市民に利用されることを願うばかりです。

人々が「もしも」の時に備えるための準備ができるよう、本アプリのさらなる利用促進と普及が期待されています。私たちの安全な未来のために、森山教授の取り組みは大いに役立つことでしょう。

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