NTTドコモグループがゼットスケーラーで働き方改革を実現

NTTドコモグループがゼットスケーラーの支援で働き方改革

近年、リモートワークの普及が著しい中、企業は新たな働き方を模索しています。その中で、ゼットスケーラー株式会社がNTTドコモグループのバックオフィスシステムを支援し、ゼロトラスト環境への移行を実現しました。これにより、約5万人の従業員が働き方改革を進め、経営効率化も図られました。

リモートワークの課題とゼットスケーラーの導入

新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが急速に広まった結果、多くの企業は従来のDaaS（Desktop as a Service）環境では十分なリソースを確保できなくなりました。NTTドコモグループも例外ではなく、特にVPN環境の不安定さやレガシーアプリの残存が課題として浮上しました。このため、NTTドコモソリューションズは、ゼロトラスト化を進める決断を下しました。

二段階の導入プロセス

導入は二つの段階に分けて行われました。最初のフェーズでは、Zscaler Private Access™ (ZPA™)が導入され、VPNを使用せずに社内アプリケーションへの安全なアクセスが実現されました。続くフェーズでは、Zscaler Internet Access™ (ZIA™)とZscaler Digital Experience™ (ZDX™)が展開され、インターネットアクセスの制御とユーザー体験の監視が強化されました。これにより、IT統合プロジェクトの遅延を解消し、効率的な業務運営が可能になりました。

ゼットスケーラーによる効果

ゼットスケーラーのソリューションを導入したNTTドコモグループは、以下のようなメリットを享受しました：
1. リモートワーク環境の改善：ユーザーはVPNの接続なしで社内ネットワークにアクセスでき、セキュリティと利便性のトレードオフを解消。
2. セキュリティレベルの向上：VPNが抱える脆弱性を排除し、堅牢な通信環境を実現。
3. コスト削減と利便性の向上：PC台数を削減し、オフィスでもリモートでも同じPCで業務が可能に。
4. ITプロジェクトの短縮：物理的なネットワーク工事を不要にし、統合を加速。
5. プロジェクト工数の削減：作業時間と運用負荷を半減させ、効率化を図る。

未来を見据えた変革

この取り組みを通じて、NTTドコモソリューションズの倉岡氏は「Zscalerの導入により、セキュリティの強化と利便性の向上が実現され、さらにコスト削減やサステナビリティにも貢献しています。」と評価しています。また、ゼットスケーラーの金田代表取締役も、「本事例はZscalerが単なるセキュリティツールではなく、ビジネス全体の変革を支える存在であることを示しています。」と強調しています。