Roxyが誇る最新AI検査ソフト「Roxy AI」
株式会社Roxyが、2024年9月6日に製造業向けのAI検査ソフト「Roxy AI」の新バージョン1.18をリリースした。このアップデートでは、高精度の不良検出機能が強化され、新たに搭載された「良品学習AI」により、検査の精度と効率が大幅に改善される見込みだ。
「Roxy AI」の進化点
Roxyの新たなバージョンでは、特に不良の検出が難しい条件下でも対応できるように目指している。従来の不良検出AIは、特定の環境やケースにおいて不良を見逃してしまうことがあったが、今回の良品学習AIは、良品としてのデータを基に学習を行うため、不良品が発生しない現場でも有用だ。
ここで重要なのは、良品学習AIが従来の不良検出AIを補完し、特に広範囲にわたる不良や未知の不良を検出する能力に長けていることだ。低コストでの自動化を求める製造現場にとって、これは非常に大きな利点となる。
検査自動化の実現
「Roxy AI」は自動化によって、検査コストの削減や質の安定化を図ることが目的とされている。このシステムにより、現場の作業者はAIにより精度の高い判断を仰ぐことができ、従来の作業と比較して、リソースの削減を実現できる。
現在、Roxy AIは以下の3つのAI機能を標準で提供している:
1.
良品学習AI:不良や未知の問題を検出
2.
画像生成AI:高品質な学習データを生成
3.
ゼロ学習計測AI:サイズや個数を測定する。
これらの機能をうまく組み合わせることで、要求される様々な検査に対応した柔軟性を持ったシステムを構築できる。
新たな連携機器と柔軟性
新しいバージョンでは、多くの主要なカメラやPLCとの連携を実現しており、ユーザーは簡単なプログラムなしで様々な機器と接続できる。新たに追加された連携機器の例としては、iRaypleカメラやTeledyne DALSA Linescanカメラ、Zebraグラバーボードなどが挙げられる。
さらに、ユーザーのニーズに応じてスクリプトの簡易カスタマイズが可能であり、「Roxy AI」は導入が容易でありながら機能が充実している。
Roxyの使命
Roxyは、「AIを活用し、検査の自動化を実現する」というミッションを掲げている。品質安定化や工程削減を通じて、製造業のさまざまな課題へのソリューションを提供していくことを目指している。この度の新バージョンリリースは、その目標達成への大きな一歩である。
今後も、RoxyのAI技術は進化を続け、より多くの製造現場で活用されることが期待されている。詳しい資料が必要な場合は、公式サイトまたは営業担当まで問い合わせることをお勧めしたい。