福岡・宗像に女性限定のランニング拠点が誕生
福岡県宗像市、鐘崎の美しい海を望む場所に、「海が見える女性限定ラン拠点」が設立される。このプロジェクトは、運動不足に悩む女性たちが安心して運動を楽しむことができるコミュニティを目指している。
運動不足という現実
日本の成人女性は男性に比べて運動実施率が低下しており、特に30から40代の女性は家事や育児、介護といった多様な人生の負担から、自分自身の健康を犠牲にしてしまっている。認定NPO法人改革プロジェクトの発起人であり、看護師として20年以上のキャリアを持つ時安氏は、自らも脳腫瘍を経験し、運動不足が心身に与える影響の深刻さを痛感している。彼女の体験は、運動がもたらす心の安らぎと、新しい「居場所」の重要性を教えてくれた。
「私は当初、ランニングを始めたときに苦しさを感じ、『ここは私の居場所ではないのかも』と思いました。その体験から、運動したい女性が安心して一歩を踏み出せるコミュニティを宗像の海辺に作りたいと思いました。」時安氏は語る。
スローラン拠点のコンセプト
拠点は、鐘崎漁港の穏やかな海を背景にした魅力的なエリアに位置する。ここで提供される「スローラン」は、速さを競うのではなく、楽しく走ることに主眼を置いた活動。年齢や運動未経験者でも気軽に参加できる場として設計されている。対象は、子育て中のママや、運動不足を感じている全ての女性たち。スローランを始め、ヨガやピラティス、健康や美容に関する講座も開催され、参加者同士が自然につながる場として機能することを目指している。
活動内容
- - 海辺スローラン:ウォーキング感覚で楽しむランニング
- - ヨガ・ピラティスとスローランの融合
- - 健康・美容に関する講座
- - 女性限定オフ会(オンライン、オフライン)
本格始動は2026年4月を予定しており、多くの女性がリフレッシュし、精神的支えを育む場となることが期待される。
クラウドファンディングで支援を募る
「できるだけ多くの女性に開かれた場を提供したい」という願いから、拠点の改修や運営資金をクラウドファンディングを通じて募ることが決定された。この資金は、空調設備や備品、照明器具などに充てられ、年間通じて快適な利用環境を整えるために使用される。
クラウドファンディング概要
- - プロジェクト名:海が見える女性限定ラン拠点で、心と体の居場所づくり
- - 目標金額:1,000,000円
- - 募集期間:2026年1月15日(午後11時まで)
- - 形式:All-or-Nothing方式
支援者へのリターンとしては、オリジナルスローラングッズの配布や、鐘崎産の地元グルメを楽しむ体験ツアーが用意されている。
認定NPO法人改革プロジェクトとは
このプロジェクトを運営する認定NPO法人改革プロジェクトは、スポーツを通じて社会課題に取り組む団体で、地域の安全づくりや人々のつながりを大切にしている。近年は「パトラン」と名付けられた市民パトロール活動を全国展開し、地域の安全確保にも力を入れている。
これからのコミュニティの成長と発展に、多くの女性たちからの応援が期待される。
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