KINTOの進化
2025-09-24 11:42:30

KINTOテクノロジーズ、新たなオブザーバビリティ環境で事業のスピードを向上

KINTOテクノロジーズ、新たなオブザーバビリティ環境の実現



2023年、KINTOテクノロジーズは、クルマのサブスクリプションサービス「KINTO ONE」にNew Relicを導入し、システム全体にわたる包括的なオブザーバビリティ環境を構築しました。この取り組みは、運用効率を高め、顧客体験を向上させるための重要なステップとなります。

KINTOテクノロジーズの概要


KINTOテクノロジーズはトヨタグループ内の内製開発企業として2021年に設立されました。創業以来、同社は「KINTO ONE」や「KINTO Unlimited」、「KINTO FACTORY」などの革新的なモビリティサービスを提供してきました。最近では、Woven CityやTOYOTA Walletなど、トヨタグループの他のシステム開発支援にも携わっており、その業務は拡大を続けています。

導入の背景と過程


これまでKINTOテクノロジーズは、複数のOSS製品を組み合わせてオブザーバビリティ環境を実現していましたが、ログやメトリクスを個別に確認する必要があり、開発効率が低下していました。より迅速な問題解決と開発アジリティ向上のために、統一的なオブザーバビリティ環境を求め、New Relicの導入を決定しました。

New Relicの導入効果


KINTO ONEにおいて、New Relicを利用することにより、エラーの検知や分析が大幅に改善されました。特に「KINTO ONE中古車」においては、エラー検知が迅速になり、VIP(重要な問題)を早期に発見することが可能となりました。たとえば、特定のSQLクエリの処理時間が平均17秒からミリ秒単位に短縮されるなど、顕著な効果が現れました。また、以前は見逃されていた潜在的な不具合も事前に把握できるようになりました。

Session Replayの活用


KINTOテクノロジーズでは、Session Replay機能も活用しています。これにより、エラー発生前後のユーザーの操作履歴を詳細に記録することができ、実際のユーザー体験を基に問題解決へとつなげることができるようになりました。

長期的なデータ管理と業務計画


KINTO ONEの契約が長期間にわたるため、顧客情報や契約情報を長期にわたって管理する必要があります。New Relicの「ビジネスダッシュボード」を利用することで、車両や契約に関するシステムログを一元管理し、それを基に中長期の業務計画を立てることが可能になります。

New Relic Analyzerの導入


また、KINTOテクノロジーズは「New Relic Analyzer」という独自のAIエージェントを開発し、運用効率をさらに向上させました。このエージェントは、不具合発生時に必要な情報を自動で収集し、問題を迅速に要約してチームに通知してくれるため、業務のスピードが向上しています。

まとめ


KINTOテクノロジーズのNew Relic導入による変革は、開発のアジリティを大幅に高め、顧客体験を一層豊かにするものでした。今後のさらなる成長が期待されます。詳細はこちらからご覧いただけます。


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会社情報

会社名
New Relic株式会社
住所
東京都中央区八重洲2丁目2番1号東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー7階
電話番号
03-4577-9065

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