愛知の新たな挑戦「脱炭素エキデン愛知」プロジェクト
愛知県が展開する新しい取り組み「脱炭素エキデン愛知」が、2025年春に始動することが発表されました。このプロジェクトは、株式会社スタジオスポビー(東京都中央区)のイニシアティブによるもので、県、市町村、企業の協力を通じて、愛知県民一人ひとりの意識改革と行動変容を促進することを目的としています。
社会に必要な個人の行動変容
このプロジェクトでは、官民連携によりCO2排出抑制のためのさまざまな環境アクションを実施します。その結果として、脱炭素活動の成果を可視化し、2026年に愛知・名古屋で開催される第20回アジア競技大会に向けて「誇れる愛知」として全国や国際的に発信していくことが期待されています。
愛知県とスタジオスポビーは、個人が行う脱炭素活動によって得られる脱炭素量をグラム単位で可視化します。これにより、企業の従業員や全県民が参加する形で意識改革を図り、大規模な行動変容を促すことが狙いです。「人ひとり」のCO2排出量が平均8トンであることを踏まえると、地域市民の行動が持つ影響力は計り知れません。この姿勢で、持続可能な未来に向けた小さな変化を愛知で興すことが求められています。
あいち環境イノベーションとの連携
本プロジェクトは、愛知県が推進するあいち環境イノベーションの一環として位置づけられています。このイニシアティブでは、全国から寄せられた96件のアイデアの中から、スタジオスポビーも含む8社が採択され、具体的に脱炭素社会の実現に向けた革新的な技術やアイデアが集まっています。県民の意識の向上を図るため、個人の活動がどのように脱炭素に寄与しているかをデータとして見える化し、皆が参加できる環境を整えることが鍵となります。
エコライフアプリ「SPOBY」を利用
プロジェクトでは、エコライフアプリ「SPOBY」を活用して、個々の脱炭素量を測定し、環境への意識を高めるエコアクションを引き出します。日常生活の中で、歩行や自転車の利用、マイボトルの利活用、リモートワークの奨励などによる環境改善活動が積極的に行われ、これらの取り組みは脱炭素スコアとして反映されます。貯まったスコアは、さまざまな特典と交換できるため、市民のモチベーションアップにつながります。
企業説明会の開催
プロジェクトの一環として、2024年12月6日(金)には、「脱炭素エキデン愛知」企業説明会が開催されます。この説明会では、愛知県民として働く市民一人ひとりの意識の集積がなぜ地域全体に変化をもたらすのか、その重要性について議論されます。愛知の未来を考える上で、全ての企業や市民が集まり、持続可能な社会の実現に向けて協力を呼びかける機会です。
株式会社スタジオスポビーのビジョン
スタジオスポビーは、社会課題解決に向けた行動変容を促すことを目指して設立されたソーシャルカンパニーです。2022年からは脱炭素と健康をテーマにした「SPOBY」アプリのサービス提供を開始し、環境政策を推進しています。このアプリは、環境省や関連する地方自治体にも採用されており、県民の脱炭素活動を支援しています。
愛知県とスタジオスポビーが手を組む「脱炭素エキデン愛知プロジェクト」は、持続可能な未来の構築に向けて重要なステップとなることが期待されています。今後の展開に注目しましょう。