デルタ社、アルプスアルパイン社のパワーインダクター事業を買収し成長へ
デルタ社がアルプスアルパイン社のパワーインダクター事業を取得
2024年8月29日、台北に本拠を置く電力管理のリーディングカンパニー、デルタ社は、子会社を介して日本の上場企業であるアルプスアルパイン株式会社のパワーインダクターおよび粉末材料事業を約7,100万ドルで買収する契約を結んだことを発表しました。この買収により、デルタ社は次世代受動部品市場での強化を図ります。
今回の取引において、アルプスアルパイン社が所有する独自の粉末材料に関する時価が特に注目されています。これにより、低電力損失パワーインダクターの開発が可能となり、さらなるエネルギー効率の向上が期待されています。
デルタ社は、アルプスアルパイン社の研究開発能力や生産設備、顧客基盤との統合を進めることで、データセンターやAIハイパフォーマンスコンピューティング、エッジコンピューティング、電気自動車、スマートフォンなどの分野への供給能力を強化していく方針です。
デルタ社の会長兼CEO、鄭平氏は、「我々の技術は、AIサーバーや電気自動車の分野で重要な役割を果たしている。アルプスアルパイン社の独自技術とのシナジーを生むことで、次世代コンピューティングやeモビリティにおける競争力を高めることを目指したい」とコメントしています。
一方、アルプスアルパイン社のCEO、泉英男氏は、同社での成長には迅速なリソース拡大が必要であり、デルタ社との結びつきによって自社のパワーインダクター事業が急速に成長すると確信しています。アルプスアルパイン社は、東京証券取引所に上場している企業で、センサー、通信、自動車などの多岐にわたる事業展開を行なっています。
この買収により、デルタ社は日本市場における影響力をさらに強め、パワーインダクター市場での地位を確立しつつ、次世代技術へとつながる道を切り開くことを狙っています。
デルタ社は、1971年に台湾で設立され、インダストリアルオートメーションやビルオートメーション、通信インフラなど多岐にわたる分野において革新的な製品を提供してきました。また、持続可能なエネルギーソリューションの提供を使命とし、ESGへの取り組みにも注力しています。
今回の買収は、デルタ社が進めるスマートマニュファクチャリングやサステナブルな都市開発に寄与し、顧客に対してより良いソリューションを提供するための一手となります。今後、デルタ社とアルプスアルパイン社の協業から生まれる新たな技術や製品に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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デルタ電子株式会社
- 住所
- 東京都港区芝大門2-1-14
- 電話番号
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03-5733-1111