Z世代とミレニアル世代の副業と幸福度
最近、副業やマルチワークという働き方が注目されています。特にZ世代やミレニアル世代の間で、どのように受け入れられているのかを探るため、ある調査が実施されました。この調査は、全国の585名を対象に行われ、マルチワークが幸福度に与える影響についての意見を明らかにしています。
調査の背景
2018年、厚生労働省は副業を基本的に認める方針に転換し、多くの企業や自治体がこれを受け入れています。しかし、経団連の調査によると、副業を実際に許可している企業はわずか16.4%にとどまっています。この現状を踏まえ、Z世代とミレニアル世代がどのように副業に対して感じているのかを探求することが急務です。
調査結果の概要
調査の結果、Z世代の12.8%、ミレニアル世代の14.0%が実際に副業を行っていることがわかりました。さらに、調査対象者の半数以上が「現在はしていないが、いつか副業をしたい」と考えており、この世代の副業に対する意欲は高いことが伺えます。
特に副業の内容としては、Z世代では「サービス業(接客・販売)」が主流で、次いで「ネット/オンラインビジネス(通販・アフィリエイト・ネットショップ運営)」が続きました。一方、ミレニアル世代は「株式・不動産投資」が2位にランクインしており、世代間での意識の違いも興味深い点です。
副業の収入と時間
副業による収入をみると、「5万円未満」が最も多く、全体の約半数を占めます。収入の範囲が広がるにつれ、該当者は減少し、特に30万円以上の収入を得ている人はわずか4.2%に過ぎません。これは、自らが副業にかける努力がすぐに結果に結びつかないことを示唆しています。
また、1週間の副業にかける平均時間も注目すべきポイントです。ほとんどの人が週に20時間未満で副業を行っていて、本業との両立を意識した働き方が見て取れます。
副業による満足度とストレス
副業を行っている人たちは、収入や仕事の満足度、自己実現感において高いスコアを示しました。特に、自己満足度は副業をしていない人に比べて顕著に高く、これが副業の魅力の一つと考えられます。しかし同時に、副業に取り組むことで自由な時間が減少し、ワークライフバランスやストレスレベルの点で副業をしていない人の方がわずかに満足度が高いこともわかりました。
まとめ
調査の結果、副業はZ世代・ミレニアル世代にとって多くのプラスの効果と共に、ストレス要因も存在することがわかりました。今後両世代がどのようにこの働き方を進化させていくのか、注目が集まっています。さらなる詳細は、調査のフルバージョンを通じて確認することができるので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
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