液冷データセンターの挑戦
2024-10-17 17:30:50

最先端の液冷技術を駆使したグリーンデータセンターの新展開

最先端の液冷技術を駆使したグリーンデータセンターの新展開



株式会社ゲットワークスは、東京を拠点とする菱洋エレクトロと協力し、新潟県湯沢町に国内初となるSupermicro製の液冷クーリングタワーを導入しました。この取り組みは、同社が運営するコンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」において行われ、国内屈指のグリーンデータセンターの実現を目指しています。

液冷技術の導入背景



最近の生成AI技術やHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)のニーズ増加により、データセンターが扱うサーバーの消費電力や発熱量は、年々増加しています。従来型の空冷方式では冷却能力が不足し、効率的な運用が難しくなっています。特に、GPUサーバーの増加は冷却問題を深刻化させています。これを解決するために、液冷式の導入が急務とされています。

しかし、液冷技術の導入には大量の水資源、設置スペース、冷却機器、配管設備が必要であり、容易なものではないのが現状です。それでも、ゲットワークスは2010年からこの技術に取り組み、自社で液冷システムの設計や開発を重ねてきました。これにより、大規模なデータセンター運営に必要な要素を確保しています。

湯沢GXデータセンターの特長



新設された「湯沢GXデータセンター」は、4本の自噴井戸を有し、600L/min以上の水量を確保しています。これにより、液冷システムの運用が安定し、環境保護を意識した設計になっています。ゲットワークスは、8年以上にわたり液冷技術の有用性を追求し、数々の実証実験を通じて実績を積んできました。

さらに、今回導入されたSupermicro製の液冷クーリングタワーは、その卓越した性能により、コンテナ型データセンターの冷却体制を大幅に強化します。これにより、AIインフラの構築を目指す企業やGPUサーバーを開発する企業に対して、強力なソリューションを提供することが可能になります。

環境への配慮と持続的な開発



ゲットワークスは、再生可能エネルギーにも力を入れています。太陽光発電やバイオマス発電を活用したデータセンター運営を目指し、液冷に使用する水をリサイクルする仕組みを開発しています。これにより、消費電力やCO2排出量の削減を実現し、環境負荷を大幅に低減させることを目標としています。

おわりに



ゲットワークスと菱洋エレクトロの提携による液冷クーリングタワーの導入は、日本におけるデータセンター運営の未来を切り開く一歩となります。これにより、企業は効率的なサーバー運用を実現し、持続可能な開発に貢献することが期待されています。液冷技術を活用した新たなビジネスモデルは、今後のデータセンター業界に大きな影響を与えることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

会社情報

会社名
株式会社ゲットワークス
住所
埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2-8F
電話番号
048-857-0715

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。