西村貴仁シェフがワイエスフードのCCOに就任
2023年、ワイエスフード株式会社(本社:福岡県田川郡香春町)の新たな取り組みとして、ミシュランシェフの西村貴仁氏がチーフクリエイティブオフィサー(CCO)に就任しました。この決定は、同社が考える「飲食の多様性の拡充を目指す」という戦略に基づくものです。
CCO就任の背景
ワイエスフードは、主に九州筑豊ラーメンのブランドを展開している企業です。今後の成長戦略として、「総合飲食プラットフォームへ進化する」という目標を掲げ、多角的な飲食業態の拡充を図っています。これにはM&Aが大きな役割を果たし、さまざまな飲食ブランドを統合して事業ポートフォリオを豊かにすることを目指しています。
その中で、西村貴仁氏の経験と独自性を持つ料理の哲学が重要視され、グループ全体の競争力を高めるために迎え入れられました。
西村貴仁氏のプロフィール
福岡県北九州市出身の西村氏は、フランス料理を学ぶために渡仏し、その後国内外で多様な食文化を取り入れました。彼の料理は、既存のジャンルにとらわれない独特のスタイルで展開され、2019年には「ミシュランガイド 福岡・佐賀・長崎 特別版」にて一つ星を獲得しました。
さらに、ソウルで展開する「Nishimuramen」も評価を受け、ビブグルマンに選出されています。彼は地域の食文化を豊かにする努力をし続け、体験価値を提供する料理を創造しています。
今後の展望
ワイエスフードは、2025年に経営体制を刷新し、新しい成長分野の開拓に向けたM&Aを実施しました。新たに参画した「焼肉やっぱ。」や「ROTISSERIE★BLUE」など、様々な店舗の強化が目指されています。
西村氏がCCOとして加わることで、ブランド間のフュージョンや新たなメニュー開発が期待されています。「簡単で再現性が高い、美味しい料理を届ける」という彼の料理哲学は、地域の食文化の発展を促進する上で大きな役割を担うことでしょう。
西村氏のコメント
西村貴仁氏は、CCOに就任したことに対し「生まれ育った北九州を地盤とするワイエスフード社と共に、国内外で料理人としての創造性を発揮し、食を通じて地域を振興することは大きな喜びです」とコメントしています。このように、西村氏はラーメンというジャンルを通じて、多くの人々に喜びを届けることを重視しています。
会社概要
- - 会社名: ワイエスフード株式会社
- - 所在地: 福岡県田川郡香春町鏡山552-8
- - 代表者: 代表取締役社長高田十光
- - 設立: 1994年5月12日
- - 資本金: 15億848万5,172円
- - 売上高: 14億6,000万円(2025年3月期)
- - 従業員数: 89名(2025年3月期)
- - 事業内容: 筑豊ラーメン直営店の経営、食材製造・販売など
- - 店舗数: 国内83店舗、海外25店舗(2025年8月末現在)
このような新たな挑戦により、ワイエスフードは今後の成長と食文化の発展を目指します。