高校生と地域が共に描く未来を目指す
佐賀県玄海町で、新たな地域活性化の試みが進行中です。株式会社ソフィアクロスリンクは、地域や産業界、教育機関の連携を重視し、高校生と地域のおとなが協働しながら町の未来をつくり出すプロジェクトを支援しています。この取り組みの中心にあるのが、「玄海まるっと委員会」というコンソーシアムの設立です。
コンソーシアム設立の背景
近年、多くの地方自治体は人口減少の影響を受け、高校存続の危機に直面しています。玄海町においても例外ではなく、公立高校の生徒数は伸び悩み、教育環境の維持が課題となっています。そんな中、ソフィアクロスリンクはこの問題を解決すべく、唐津青翔高等学校との連携を模索しました。
唐津青翔高等学校では、産業系の授業が充実しており、地域産業とのつながりを活かした魅力向上が期待されています。このような学校の特色を生かしつつ、地域の魅力を引き出すために、町役場、学校、地域商社の三者が協力して活動を展開することが重要だと考えられました。2年にわたる議論を経て、ついに3者のコンソーシアム「玄海まるっと委員会」が設立されました。
設立総会の開催
2025年5月10日、唐津青翔高等学校において設立総会が行われ、佐賀県教育委員会との連携協定が締結されました。この会議には町役場、唐津青翔高校、一般社団法人みんなの地域商社が関わり、活発な意見交換が行われました。
参加者は32名で、7つのグループに分かれ、未来のビジョンや町の潜在力について自由に意見を交わし合いました。高齢者や学生など異なる立場の人々が集い協働することにより、地域の未来に向けた新たな発想が生まれました。
eスポーツ学科の誕生
さらに注目すべきは、唐津青翔高等学校で2026年4月に設立されるeスポーツ学科です。これは、日本初の県立高校での新たな試みであり、ソフィアクロスリンクはこの事業を通じてゲーム産業の振興にも寄与することを目指しています。生徒たちがeスポーツを学ぶことによって、新たな職業選択の幅が広がるでしょう。
次世代育成への取り組み
ソフィアクロスリンクは2021年より文部科学省が推進する次世代人材育成事業に関与し、地域産業を支える人材の育成に取り組んでいます。教育機関と地域企業の協力により、学びの場を提供し、次世代のリーダーを育てることが目標です。
役割を超えて協働することで、教育の質が向上し、地域全体の活性化にもつながります。ソフィアクロスリンクはこの活動を通じ、未来を担う子どもたちに新たな可能性を提供する場を作り続けています。
会社概要
株式会社ソフィアクロスリンクは、島根県松江市を拠点に、企業と行政、学校、地域とのつながりを促進するプロジェクトを展開しています。地域の魅力を引き出すとともに、企業が求める次世代の人材育成を目指し、互いに支え合う関係性の構築を推進しています。詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。