シニア世代の仕事探し、活況!70代は6年間で17.4倍に増加
求人サイトIndeedの調査によると、シニア世代(60歳以上)の仕事検索数が過去最高水準に達していることが明らかになりました。特に、70代の仕事検索数は、2018年と比較して2024年8月時点で17.4倍に増加しました。60代も4.3倍と大幅な伸びを示しており、シニア世代の就業意欲の高さがうかがえます。
この背景には、社会とのつながりを求める気持ちや、経済的な理由などが考えられます。特に、近年の物価上昇は、シニア世代の経済的な不安感を高め、就労意欲を後押ししている可能性も高いでしょう。
シニア採用を明示する求人は低迷
一方で、シニア世代を積極的に採用している求人の割合は、コロナ禍の影響で減少傾向にあります。2020年7月をピークに、その後は低水準で推移しており、コロナ禍前の水準には戻っていません。2024年9月の求人割合は、ピーク時の4分の1程度にとどまっている状況です。
この状況は、企業側が特定の年齢層に依存せずに、幅広い候補者にアプローチする傾向が強まっていることを示唆しています。つまり、企業は、年齢よりも個々のポテンシャルやスキルに注目して採用を進めているのです。
今後、シニア世代の採用戦略を見直す必要性
シニア世代の就業意欲は高まっている一方、シニア採用を明示する求人は増加していない現状を踏まえ、Indeedは企業に対して、シニア世代の採用戦略を見直す必要性を訴えています。労働意欲の高いシニア世代の採用機会を失わないように、年齢に捉われずに、個々の能力や経験に着目した採用活動を進めることが重要です。
シニア世代の活躍を促進するために
シニア世代の社会参加を促進するためには、企業の意識改革が不可欠です。年齢に関係なく、個々の能力や経験を活かせる環境づくりが求められています。また、政府も、シニア世代が働きやすい社会環境整備に取り組む必要があります。
まとめ
シニア世代の仕事探しは活発化していますが、シニア採用を明示する求人は依然として少ない状況です。企業は、シニア世代の能力や経験に着目し、積極的に採用活動を進めることが重要です。また、政府も、シニア世代が働きやすい社会環境整備を積極的に推進していく必要があります。