宿泊業の挑戦
2025-10-14 14:39:14

千葉県鋸南から始まる宿泊業の新たな挑戦「100億宣言」

千葉県鋸南から始まる宿泊業の新たな挑戦「100億宣言」



株式会社紀伊乃国屋は、千葉県鋸南町を本拠地として8つの宿泊施設を運営する企業で、最近、経済産業省の「中小企業成長加速化補助金」に採択されました。この採択は、同社の成長戦略である「100億宣言」を評価したものであり、同社は2035年までに売上高100億円を目指してさまざまな取り組みを進めています。

中小企業成長加速化補助金とは



「中小企業成長加速化補助金」は、経済産業省中小企業庁が推進する制度で、売上高100億円を目指す中小企業の成長をサポートします。企業が直面する障壁を打破するための設備投資や人材確保を支援し、全国での成功事例を創出することを目的としています。これにより、地域の雇用創出や経済循環にも寄与する期待が寄せられています。

紀伊乃国屋の成長戦略



紀伊乃国屋は、1955年に創業し、地域密着の宿泊事業を展開してきました。現在、代表取締役の蛭田憲市の指導のもと、遊休資産を活用した観光施設の再生を進めています。閉鎖された保養所や古民家をリノベーションし、地元経済への貢献を図ることが特徴です。これにより、鋸南町の160人以上の雇用を生み出し、地域の漁協や農産物直売所と連携して地産地消を推進しています。

このような取り組みが評価され、紀伊乃国屋は「地域未来牽引企業」に選定されました。地域内での仕入れや雇用創出のモデルケースとして、今後さらに多くの企業がこの流れに続くことが期待されます。

新たな宿泊施設の展開



紀伊乃国屋は、今後の成長戦略を具体的な施策として展開しています。特に注目なのは、愛犬と一緒に宿泊できる「DANQOO」を新たに増床し、大型犬の受け入れを開始することです。この施設は、地上と屋上に広大なドッグランを備えたドッグファーストホテルとして人気を集めています。

さらに、2026年には廃業した旅館と古民家を再生し、地域文化を体験できる長期滞在型施設「IPPE」が開業予定です。この施設では、地元の新鮮な食材を使用した料理や、地域特有の体験プログラムを提供し、観光消費の地域内循環を促進します。

高付加価値宿泊モデルの全国展開



紀伊乃国屋は、2021年に確立した一棟貸切の「一客一亭」モデルを、2026年から東京で展開する計画も進めています。この独自の宿泊スタイルでは、一日一組のゲストに対して完全プライベートな体験を提供し、専属バトラーによるサービスが付いています。

セントラルキッチンの新設



さらに、2026年にはセントラルキッチンを新設し、各宿泊施設に提供する料理の調理効率や品質の均一化を図ります。これにより、料理人はさらに高付加価値なメニュー開発に集中できる環境が整います。

今後の展望



紀伊乃国屋は、2024年の売上目標を16億円に設定し、2030年には35億円、最終的には2035年に100億円を目指しています。地域資源の活用をベースに、都市型高付加価値モデルや地域旅館の再生を進め、持続可能な事業運営を実現させることが目標です。

株式会社紀伊乃国屋の蛭田憲市代表取締役は、「このたびの補助金採択は、私たちの挑戦に対する大きな後押しです。地域資源を再生し、観光業の高付加価値化を進めることで、社員と共に地域と日本全体を元気にする企業であり続けたいと考えています」とコメントしています。

詳細については、株式会社紀伊乃国屋の公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社紀伊乃国屋
住所
千葉県安房郡鋸南町竜島970-6
電話番号
0470-55-1571

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