沖縄県における最新テクノロジーの導入
沖縄県で行われる実証実験が、医療業界に新たな風を吹き込もうとしています。この実験では、公開型生体認証基盤(PBI)を使用して、オンライン診療時の顔認証による本人確認システムを開発します。これにより、医療機関における本人確認のプロセスが一新される予定です。
システムの流れとその重要性
この新たなシステムは、診療中に患者と医師双方の顔画像をオンライン診療システムの画面に表示し、リアルタイムで本人確認を行います。患者は正真正銘の自分であることが確認され、医師の資格もチェックされます。これにより、従来の目視確認に依存せず、しかも迅速で確実な本人確認を実現できるのです。
現在は目視で行っている本人確認がシステム化されることで、厚生労働省が求めるガイドラインに基づく確実な確認が自動的に行えるようになります。特に、オンライン診療がますます普及する中で、患者の取り間違いやなりすましといったリスクが軽減されることが期待されています。
PBI技術の特徴
PBI(Public Biometric Infrastructure)は、日立が開発した特徴的な認証技術です。生体情報を暗号的に安全な形で保存し、本人以外が復号できないように設計されています。さらに、本人を特定するためには、その都度生成される秘密鍵を用いるため、他者によるなりすましは不可能です。この仕組みにより、保存データの漏洩があった場合でも、外部に対する安全性が確保されています。
今後の展望
我々のコンソーシアムは、実証実験を通じてPBIを活用した本人確認システムの利便性や改善点を明らかにし、2021年度には沖縄県において事業化を目指しています。この取り組みは、オンライン診療における新しい標準を確立し、患者と医師の双方にとって、より信頼性の高い医療環境を提供できる可能性があります。
今後、沖縄県がこの新たなテクノロジーをいかに活用していくのか、多くの関心が寄せられています。健康管理の領域でのデジタル化が一層進む中、私たちはこの技術がもたらす未来に期待を寄せているのです。
お問い合わせ情報
実証実験に関する詳細は、下記の連絡先にて受け付けています。
担当部署: 公共ソリューション事業部公共第1ソリューション本部
担当者: 柳原育造
電話: 03-5782-8906
Fax: 03-5782-8908
E-mail:
[email protected]
ホームページ:
公式サイト
全体として、沖縄県のこの実証実験は、オンライン診療における安全で便利な環境づくりに向けた重要な一歩となるでしょう。