2025年のノルウェー水産物輸出統計
ノルウェー水産物審議会が発表した2025年の水産物年間輸出統計によると、ノルウェーは合計280万トンの水産物を海外に輸出し、その輸出額は1,815億NOK(約2兆5,646億円)に達しました。これは前年比で約4%の増加を記録し、過去最高の数字となっています。ノルウェーからは毎日3,800万食分のシーフードが世界中に提供されており、その中には日本向けの輸出も含まれています。
日本市場への輸出は2025年に66,823トン、輸出額は50.8億NOK(約718億円)となりました。数量面では前年を下回ったものの、輸出額は前年並みを維持しています。
厳しい供給環境の中での成果
ノルウェー水産物審議会のCEO、クリスチャン・クラーマーは「2025年は、我々にとって容易な年ではありませんでした」と述べています。主要な天然魚種の漁獲枠や漁獲量の減少が影響し、価格も高騰しています。それでも、サーモンの出荷量は価格が下がる中でしっかりと伸び、金額ベースでは過去最高を更新しました。
ノルウェー大使館 水産部 水産参事官のヨハン・クアルハイムも、日本市場の重要性について言及しています。「日本は依然としてノルウェー水産物にとって重要な市場であり続けています。天然魚種の輸入数量は減少しましたが、ノルウェー水産物の輸入金額は安定を保っています」とのことです。特にサーモンとフィヨルドトラウトは数量面で堅調に推移している一方で、サバやニシンは供給環境の厳しさから影響を受けています。
日本市場での評価と信頼
ノルウェーの水産物が日本市場で高い評価を受ける背景には、長年にわたるパートナーシップの構築と、一貫した品質の確保があります。ようやく時間が経過した中で、サーモン、フィヨルドトラウト、サバ、ニシンなどの主要魚種は日本市場でしっかりとした立ち位置を築いています。
ノルウェーは厳格な資源管理と、世界一流の食品安全基準を維持しており、安定した供給体制を確立しています。これにより、日本にとって不可欠な水産物供給国としてのポジションを維持し続けています。
2026年に向けた見通し
2026年には、ノルウェーの水産物にとって厳しい年になると予測されています。特にサバは、漁獲枠の引き下げが影響し、供給量は大幅に減少する見込みです。価格上昇が消費者市場にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、品質と長年の信頼関係を背景に、ノルウェーサバは日本市場で引き続き重要な役割を果たすと期待されています。
一方、サーモンとフィヨルドトラウトは日本市場での需要が堅調とされ、今後もノルウェー水産物全体の成長を支える要因となる見込みです。特にフィヨルドトラウトはその特異な味わいが価値とされており、安定した需要が見込まれています。さらに、新たな魚種「スノーコッド」への関心も高まっており、生食や加熱調理の両方に適した水産物を提供するプロペクトも期待されています。ノルウェーは、高品質の水産物を安定的に供給する国としての地位を強化していく意向を示しています。
まとめ
ノルウェーの水産物輸出は2025年に過去最高を記録しましたが、今後は供給環境の厳しさと日本市場における需要の異変にどう対応できるかが重要な課題です。安全性、品質、供給信頼性を重視する日本市場において、ノルウェーはこれからも高い評価を維持し続けるための取り組みを続けていくでしょう。