WASSHA、アフリカの未電化地域における事業拡大の新たな一歩
WASSHA株式会社は、持続可能な電力供給と地域の成長を目指す企業として、商工中金から3億円の借入を実施しました。この資金は、アフリカの未電化地域での事業拡大に向けた重要な一助となることでしょう。
社会課題への貢献
現在、世界には6億人以上の人々が電力にアクセスできず、その85%がアフリカに集中しています。これに対処するため、WASSHAは2013年に設立され、さまざまなアフリカの国々で活動を展開しています。その使命は「Power to the people」であり、ビジネスを通じて社会課題の解決に取り組んでいます。
WASSHAは、タンザニア、ウガンダ、モザンビーク、コンゴ民主共和国、ナイジェリアの5カ国において、「Energy as a Service(EaaS)」というソーラーLEDランタンのレンタルサービスを展開しています。約6,600店舗の現地の小売店を経由し、持続可能な電力ソリューションを地域住民に提供しています。この取り組みにより、これらの地域の人々は、より経済的かつ安全な方法で日常生活に電力を利用することができるのです。
複合的な社会インパクト
WASSHAのランタンは、灯油ランプと同等の価格でレンタルされ、経済性と安全性を兼ね備えています。このシステムにより、家庭での学習環境の改善や夜間の商業活動の活性化、女性の経済活動の支援など、さまざまな側面で社会に良い影響を与えています。また、WASSHAは現地法人を通じて新たな雇用を創出し、地域経済の活性化にも貢献しています。
代表取締役のコメント
CEOの秋田智司氏は今回の借入について、以下のようにコメントしています。「商工中金様からのご支援は、私たちのミッションである『Power to the people』を実現するための重要なマイルストンです。電力へのアクセスの欠如は、教育の機会や健康リスク、経済活動への障害を引き起こしています。私たちは、単に電力を提供するだけでなく、地域コミュニティとの連携を深め、持続可能なエコシステムを構築していきます。」
この融資は、新規サービスの開発や既存事業の拡大、人材の確保と育成に使われ、新たな価値を創出することが期待されています。WASSHAは、アフリカを中心に持続可能でスケーラブルなビジネスモデルを確立し、社会課題の解決と企業成長を同時に実現することを目指しています。
会社概要
- - 代表者: 秋田智司
- - 本社所在地: 東京都文京区本郷7丁目3番1号 東京大学南研究棠アントレプレナーラボ
- - 設立: 2013年11月28日
- - 事業内容: キオスクのネットワークを活用したプラットフォーム事業「EaaS」
- - URL: WASSHA公式サイト
WASSHAの取り組みは、単なるビジネスの枠を超え、アフリカの人々に新たな希望と未来を提供しています。今後の展開に注目が集まります。