特別展「大絶滅展-生命史のビッグファイブ」開催決定
地球の生命史を振り返る特別展「大絶滅展-生命史のビッグファイブ」が、大阪市立自然史博物館で2026年7月17日から10月12日まで開催されることが決まりました。本展は、生命の歴史における重要なテーマである5回の大量絶滅、いわゆる「ビッグファイブ」を取り上げます。
ビッグファイブとは何か?
ビッグファイブとは、過去に地球上で発生した大規模な絶滅事象の中でも、特に影響が大きかった5つの事件を指します。通常の絶滅とは異なり、短期間に大量の生物種が消失したことが特徴です。このような絶滅がもたらした影響は、生命の進化に劇的な変化をもたらし、新たな生態系が形成される契機となりました。
1.
オルドビス紀末(約4億4400万年前)
2.
デボン紀後期(約3億8000万年前から約3億6000万年前)
3.
ペルム紀末(約2億5200万年前)
4.
三畳紀末(約2億100万年前)
5.
白亜紀末(約6600万年前)
これらの事件は、生命の進化の道筋を決定づける重要な分岐点であり、どのように生物が新陳代謝していったのかに関する貴重な示唆をもたらします。
展覧会の見どころ
本展では、最新の研究成果を紹介するだけでなく、化石や岩石から得られた証拠をもとに、各大量絶滅事変の詳細な様子を探求します。特に、モロッコの「フェゾウアタ化石群」や、デボン紀の巨大魚ダンクルオステウスに関する新たな発掘情報も紹介される予定です。このような資料は、世界初公開となる貴重なものであり、参加者には興味深い発見が待っています。
監修は、国立科学博物館の専門家たちによって行われ、彼らの研究成果が生かされています。総合監修を務める矢部淳氏は、ビッグファイブの研究が生命史における重要なテーマであるとし、本展を通じて新たな知見が得られることを期待しています。
開催概要
- - 会期: 2026年7月17日(金)~10月12日(月・祝)
- - 開館時間: 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
- - 休館日: 月曜日(祝休日の場合は開館され、翌平日が休館)
- - 会場: 大阪市立自然史博物館ネイチャーホール
- - 入場料: 大人2,000円(前売り1,800円)、高校・大学生1,500円(前売り1,300円)、小・中学生700円(前売り500円)。未就学児は無料。
アクセス情報
- - Osaka Metro 御堂筋線「長居」駅 3号出口から東へ約800m
- - JR阪和線「長居」駅 東出口から東へ約1km
- - 大阪シティバス「長居東」停留所
この特別展は、生命の歴史に興味がある方々にとって、見逃せないイベントとなることでしょう。次世代の科学者の指導にとっても貴重な学びの場となるはずです。生命の過去と未来を考えさせられるこの展覧会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。