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BIMアドインツールで遮音設計が劇的に進化！鉄建建設が開発した画期的なツール

鉄建建設株式会社は、集合住宅やホテルの設計における遮音検討業務の効率化、最適化を目指し、BIMアドインツールを開発しました。

このツールは、建物の外周壁に含まれる窓や換気口（以下「外周壁開口部」）の遮音仕様を検討するために設計されました。BIMモデルと音源の位置、音の大きさに関する情報があれば、BIMソフトウェア上で外周壁開口部の遮音仕様の検討を行うことができます。

従来の課題を解決する画期的な機能

従来、遮音検討業務は、パソコンの表計算ソフトを用いて数式に従い行われていました。しかし、図面から必要な情報を手作業で読み取る作業に多くの時間を要し、技術者の不足も課題となっていました。

開発されたBIMアドインツールは、これらの課題を解決するために、BIMモデルから必要な情報を自動取得するように設計されています。計算条件設定時にBIMモデルから必要な情報が自動的に取得されるため、図面からの情報読み取りの手間が大幅に削減され、作業時間の短縮と業務の効率化を実現しました。

BIMアドインツールの概要と特徴

BIMアドインツールは、ユーザーによるBIMモデル内への音源パーツ、測定点パーツの配置から、予測対象室の指定、用途の指定、予測対象室外周壁開口部の遮音仕様の設定、室内騒音レベル目標値の設定、予測計算の実行、計算結果の判定までをシステム化しています。

主な特徴

BIMモデルから建物を構成する各パーツの寸法や面積などの情報を自動取得
音源の音の大きさを推定するために、音源の位置情報と予め計測した測定点における音の大きさ、位置情報を入力
音源パーツと測定点パーツを設置するコマンドを用意し、BIMモデルに配置することで、予測計算に必要な情報を取得
計算結果は、目標値を満足する場合はセルの背景を「白」、目標値を超過する場合はセルの背景を「赤」で表示
* 計算結果はエクセルファイルで保存可能

予測精度の向上と業務効率化の実現

本ツールの予測計算精度は、従来の表計算ソフトによる場合と同等であることを確認しました。また、予測検討に要する作業時間は、従来に比べて1/10以上短縮され、業務の効率化が図られていることを確認しています。

今後の展望

鉄建建設株式会社は、今後も社内での使用実績を積み上げ、遮音設計業務のさらなる最適化を目指します。BIMアドインツールの開発は、建築設計におけるデジタル化を推進し、より快適で静かな住空間の実現に貢献する重要な一歩と言えます。

鉄建建設株式会社について

鉄建建設株式会社は、1944年に設立された日本の建設会社です。長年にわたり、全国交通網の構築、地域振興、人々の住みやすいまちづくりに貢献してきました。

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