20代～50代の消費者、プロモーションに対する意識の変化とは

プロモーションに対する消費者の意識調査

株式会社レイクルーが実施した最新の意識調査によると、20代から50代の男女の約8割が、直近3ヶ月以内に見た商品やサービスのプロモーションについて「記憶に残ったものはない」と回答しました。この結果は、現代のマーケティング戦略が直面している厳しい現実を反映しています。

背景

企業のプロモーション活動は年々多様化しており、最近ではWEBやSNSを駆使した新たな手法が普及しています。しかし、消費者側の見方も厳しく、「売り込み感」を強く感じるようなプロモーションには嫌悪感を持たれることが多くなっています。この調査の目的は、そうした消費者の視点を明らかにすることにありました。

調査結果の概要

調査は2025年5月8日から12日までの期間に、20代から50代の男女330人を対象に行われ、日本全国の意見を集めました。主な結果は以下の通りです。

1. 記憶に残るプロモーションはほとんどない
回答者の82.7%が直近3ヶ月内のプロモーションで「記憶に残ったものはない」とし、17.3%だけが「ある」と回答しました。

2. 記憶に残る理由
プロモーションが記憶に残った理由として、一位は「おもしろかったから」で26.7%、次いで「好きなタレントが出演していたから」が19.4%でした。この結果は、エンターテイメント性やアイコンの影響力が重要であることを示唆しています。

3. 信頼できるプロモーション手法の不足
「信頼できる」と感じるプロモーション手法については、43.3%が「ない」と回答し、最も多い結果となりました。信頼を得るための条件としては、長年の実績がある商品やサービス、企業の信頼感、信頼できるメディアでの掲載が挙げられており、消費者のバイアスがかかることが明らかになりました。

4. プロモーション後の行動
信頼できるプロモーションを見た場合の影響として最も多かったのは、「機会があれば使ってみたいと思うこと」で、約19.4%がこの回答を選びました。しかし、26.1%は「特に影響はない」と答えており、まだまだプロモーションの効果が薄い状況にあります。

まとめ

今回の調査を通じて、20代から50代の消費者がいかにプロモーションに対して敏感かつ批判的であるかが浮き彫りになりました。記憶に残るプロモーションが圧倒的に少なく、また信頼を得ることがいかに難しいかを示すデータは、企業にとっても改めて考えさせられる結果といえるでしょう。株式会社レイクルーは、この調査結果を基に、企業のPR戦略において信頼性やエンターテイメント性を盛り込み、消費者の関心を引くプロモーションを行うことを提案しています。