EYアドバイザリー、新たなブロックチェーンソリューションを発表
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EYACC)は、日本国内向けに非金融領域を対象とした新しいブロックチェーンソリューションを正式にリリースしました。この取り組みは、SAPのデジタルイノベーションプラットフォーム「SAP Leonardo」を活用するもので、企業がデジタルビジネスを推進するための強力な支援を提供します。
非金融領域へのフォーカス
最近のビジネス環境では、ブロックチェーン技術が金融領域だけでなく、製造業や流通業、さらには農林水産業などの様々な分野で注目されています。EYACCは、特に企業のサプライチェーンやカスタマーリレーションにおいて、ブロックチェーンを活用することで新たな価値創出を図るサービスを展開します。これには、製造過程や流通過程の可視化、セキュリティの強化、トレーサビリティの向上など、様々な利点が含まれます。
新しいビジネスモデルの支援
EYACCは、ブロックチェーンを活用した新しいビジネスモデルの開発を支援します。具体的には、企業が必要とするブロックチェーンプラットフォームやアプリケーションの設計、そしてビジネスパートナーとのエコシステムを形成するための支援を行います。この取り組みは、企業が競争力を高めるうえで大いに役立つでしょう。
提供される主なサービス
- - Ops.Chain: サプライチェーン全体を効率的に管理し、製造履歴や輸送履歴のトレーサビリティを強化します。
- - ワインブロックチェーン: QRコードを利用し、ワイン購入者が偽造のない情報を確認できるプラットフォーム。
- - テッセラクト(Tesseract): 自動車業界向けに、複数の企業間での輸配送の最適化を実現します。
- - 海上保険: 輸送中の荷物情報を統合管理し、迅速なクレーム対応をサポートします。
これらのサービスにより、企業はビジネスプロセスの再構築やIT化を進めることが可能となります。
導入から実証まで
EYACCは、クライアントが新しいビジネスプロセスを導入するためのサポートを全面的に行います。特に、ビジネスコンセプトの立案や、その関連するPOC(Proof of Concept)の実施を通じて、戦略の妥当性を検証します。これにより、企業は新たな価値を生み出すための確固たる基盤を手に入れることができます。
時代に即したイノベーション
EYACCのテクノロジーパートナーである梶浦英亮氏は、「デジタル技術を活用した競争優位性の構築は今や実践に移されている」と述べ、非金融領域におけるブロックチェーン技術の利活用について期待を寄せています。また、SAPジャパンの小野田久視氏は「SAPとEYの協業によって、日本国内でも戦略的な展開を進めていきたい」との意気込みを示しました。
今後、EYACCはパートナー企業と共に、日本企業における革新的なビジネスの創出をサポートし、本格的なデジタルビジネスの推進を目指します。