POWチケットが全国へ広がる!
一般社団法人Protect Our Winters Japan(POW JAPAN)は、この冬のシーズンから寄付付きリフト券「POWチケット」を全国11のスキー場で導入します。この取り組みは気候変動とその影響を受ける冬の環境を守るためのものです。新たに追加された4つのスキー場とともに、滑り手がスキー場のサステナブルな活動を支援できる仕組みが広がります。
POWチケットとは?
POWチケットは、スキーリフトを利用する際に寄付を選ぶことができ、その寄付金がスキー場のサステナブルな取り組みに使われるという新しい形のチケットです。このチケットを購入することで、スキーヤーやスノーボーダーは「冬を守る」ための活動に参加することができ、集まった寄付金はすべて再生可能エネルギーの導入や森林整備に使われます。
2024-25シーズンには、1196人ものスノーライダーがこの活動を支援し、様々な成功を収めました。シーズン終了後には寄付の結果も公開されます。
2025-26シーズンの延長
今シーズン、POWチケットを導入する新たなスキー場には、名寄ピヤシリスキー場(北海道)、網張温泉スキー場(岩手)、かたしな高原スキー場(群馬)、戸隠スキー場(長野)があります。これにより、初年度の7スキー場から11スキー場へと範囲が広がり、より多くのスキーヤーやスノーボーダーがこのムーブメントに参加できるようになります。
新たに参加するスキー場では、再生可能エネルギーへの切り替え、LED照明へのアップグレード、森林整備など、各スキー場特有のサステナブルな施策が進められています。
スキー場と滑り手が協力する
POWチケットを通じた寄付によって、「大好きなスキー場で滑り続けたい」「気候変動から冬を守りたい」という熱意を持つ滑り手たちが、次世代のスキー場を支える一翼を担います。スキー場ごとに寄付金の使途が提示され、スキーシーズン終了後にはその成果が明らかにされることで、透明性を向上させています。
たとえば、かたしな高原スキー場では、調理過程で出た野菜クズを堆肥化し、麓のミッフィー農園での活用を計画しています。また、名寄ピヤシリスキー場は、第一ペアリフトの電力を2025年12月から再エネに切り替える予定です。
網張温泉スキー場は2025-26シーズンに60周年を迎え、スキーの日には「網張再エネ100チャレンジデー」を実施します。戸隠スキー場では、さらなる再生可能エネルギーの導入を進めています。
今後の展望
POWチケットは、滑り手とスキー場が一丸となって「冬を守るアクション」に取り組むものです。POW JAPANは、シーズンの終わりに寄付金や活動の成果を公開し、サステナブルなスノーリゾートの広がりを期待しています。
POW JAPANの背景
POWは、2007年にプロスノーボーダーのJEREMY JONESが設立した運動で、気候危機から冬を守ることを目指しています。日本国内では2019年から活動を開始し、現在も自然を愛する多くのスキーヤー・スノーボーダーたちと連携しながらさまざまな取り組みを行っています。
この冬、滑り手であるあなたもPOWチケットで「冬を守る」活動に参加してみませんか?