東京都北区が新たに展開するプログラミング教育環境『きたらっち』
東京都北区において、NPO法人プログラミング教育研究所と教育委員会がタッグを組み、プログラミング学習を強化するための新しいプログラムが立ち上げられました。2024年7月22日には、令和6年度北区ICT活用研修会にて、教員向けに発表される予定の「きたらっち」は、すでに北区の小中学校での導入が始まっています。
「きたらっち」の概要
「きたらっち」は、スクラッチベースのプログラミング学習環境です。初等教育から中等教育へとシームレスに繋がる学習システムを提供しており、デジタル技術に対する力を身につけ、この分野の専門家となれるような土台を築いています。このプログラムは、ただ単にプログラミングスキルを教えるだけでなく、安全で効果的な学習環境を整備しています。
安全で集中できる学び
「きたらっち」は、従来のスクラッチと同じ操作感を保ちながら、他者が作成したコンテンツを共有する機能を制限しています。これにより、生徒は余計な情報に気を取られることなく、自らの学びに集中できる環境が整っています。
段階的な教材の提供
このプログラムは、学年に応じた段階的なプログラミング教育を実現しています。小学校低学年では直感的な操作から学び始め、中学校ではより難易度の高いネットワークプログラミングに挑戦することが可能です。これにより、各学年での知識を確実に積み重ねる教育が実現されます。
実践的な体験の重視
「きたらっち」は、マイクロビットとの接続により、実際のセンサを活用したプログラミング体験を提供します。センサーを使って身の回りのものを制御するといった実践的な学習が可能で、理論だけではなく実際のアプリケーションを学べるプログラムです。
新たな可能性を秘めたマイクロビット
「きたらっち」はマイクロビット モアと呼ばれる新しい連携機能を持ち、小さなセンサの動きを可視化することで、特に小学生でも扱いやすいプログラミング環境を提供します。また、中学校においてはネットワーク機能を強化したコンテンツが用意されており、生徒たちは自由なプログラミング環境での挑戦が可能となります。これは、IoTやセンサネットワークといった高度なスキルの習得につながります。
未来へ向けた教育の展開
今後、北区教育委員会とNPO法人プログラミング教育研究所は、クリエイティブなプログラミング教育の実現に向けて、新たな教材の開発を続けていきます。特に、Raspberry Pi Picoを活用したプログラムを開発することで、高校の情報学習への架け橋を作ることを目指します。このような取り組みにより、プログラミング教育はさらに充実したものとなることでしょう。
「きたらっち」は、デジタルスキルを持った次世代の人材育成に寄与することを目的とし、未来の学びを支える重要な一歩となることが期待されています。
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