飲食業界を変革する「ファンくる」と「ユビレジ」の業務連携
2023年10月、東京都千代田区の株式会社ファンくると、渋谷区の株式会社ユビレジが新たに業務連携を開始することを発表しました。この取り組みは、飲食業者向けの新しい経営支援サービスの開発を目的としています。
連携の内容
1. データの統合による経営の可視化
今回の連携では、ユビレジが扱う購買データ(POSデータ)と、ファンくるが所有する顧客の体験データ(VOC)を統合し、飲食業者の経営をサポートします。これにより、売上と顧客満足度の関係や、リピート阻害要因を明らかにし、経営の「ブラックボックス」を解消します。この情報は財務面の改善のみならず、実際のサービス向上にも寄与することが期待されています。
2. 商品別競争力の分析の開始
二社は、注文数や味、提供スピードなどの詳細な顧客評価を組み合わせることにより、商品の真の競争力を分析します。「評価は低いが注文が多い」ケースなどの問題点を特定し、顧客のコストパフォーマンスを基に適正価格を算出することを目指します。これにより、収益最大化のための新しいデータ活用モデルの構築が期待されています。
企業のコメント
株式会社ユビレジ 取締役 白砂 晃
ユビレジの白砂氏は、ファンくるとの連携に大きな期待を寄せています。飲食店からは、集客やリピーター創出に向けてPOSデータの利用希望が多く寄せられる中、単なる売上や注文履歴では見えない課題に直面しています。今回の協業を通じて、店舗改善に向けた新しい示唆を得る助けになるとのことです。
株式会社ファンくる 代表取締役社長 山口 敬人
ファンくるの山口社長は、ユビレジとの連携を喜び、特許技術による「声」の分析によって経営課題を可視化してきたことを強調します。実際の購買行動との詳細な結びつきにはさらなる可能性があると述べ、ユビレジのクラウドPOSがこの分野で有用なツールであると評価しています。今後は、他の飲食業でもDXの流れを促進するためのインフラ構築を目指すとしています。
サービス概要
ファンくる
ファンくるは、顧客や従業員の声を統計解析により分析し、店舗運営や営業活動の向上を支援する様々なWebサービスを提供しています。また、体験型情報サイト「ファンくる」やマーケティング支援も行っています。
ユビレジ
2009年に設立されたユビレジは「カンタンがいちばん」というコンセプトで、クラウドPOSレジ「ユビレジ」を展開しています。オーダーエントリーシステムや在庫管理サポートも手掛けており、2024年からは大型店舗向けの新サービスも開始する予定です。
新たな時代の到来
この業務連携によって、飲食業界におけるデータ活用の新たなモデルが確立され、業界全体の効率化と収益性の改善が期待されています。両社の協力により、今後、飲食業界がどのように変革していくのか注目です。