リージョナルフィッシュ、資金調達成功
2024-12-26 09:26:59

リージョナルフィッシュがシリーズCで40億円を調達し水産業に革新をもたらす

リージョナルフィッシュがシリーズCラウンドで新たな資金調達



水産業における革新を目指すリージョナルフィッシュ株式会社(京都府京都市)は、シリーズCラウンドで約40.7億円の資金を調達しました。この資金調達は、既存株主に加えて新たに名を連ねた企業との連携を強化し、より一層の成長を図るものです。特に、地球温暖化による影響を受ける水産業に対応するため、高温耐性の魚種開発を進めている同社の取り組みには大きな期待が寄せられています。

資金調達の詳細



今回のシリーズCラウンドでは、以下の企業が出資者となりました。既存の中信ベンチャーキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、CBCに加え、新たにセブン-イレブン・ジャパン、大和ハウスベンチャーズ、Mizkan、崎陽軒、ヨシコン、いよぎんキャピタルからの支援を受けることとなりました。また、三井住友銀行、及び京都の信用金庫からの融資も受けることで、合計で約40.7億円を調達しています。

この資金は、高温耐性に着目した水産品種の改良や新しい養殖技術の開発に充てられる予定です。特に、温暖化に適応可能な魚種の研究と量産化を進めることで、持続可能な水産業の実現を目指しています。

高温耐性の魚種開発の背景



地球温暖化は深刻な影響をもたらしており、海水温の上昇に伴う魚種の減少が顕著になっています。リージョナルフィッシュは、この課題に対し、高温に適応できる魚の品種改良に取り組んでいます。

すでにいくつかの成果が見られており、これからも新たな技術を用いて品種の拡大を図る予定です。オープンイノベーションを進めることで、水産業全体の構造を変革しようとしています。

様々なパートナーによるシナジー



創業から、リージョナルフィッシュは大学や水産業者、企業、行政、金融機関などと連携し、幅広い技術と知見を結集するオープンイノベーションを推進してきました。今回、出資を決定した9つの企業とは特に高い相乗効果が期待されており、川上から川下までのさらなる協力を強化していくとしています。

会社概要



リージョナルフィッシュは、京都大学と近畿大学の共同研究成果を基盤に設立された企業で、次世代の水産養殖システムの開発を目指しています。世界的なタンパク質不足の解消や日本の水産業再生、海洋環境の保護などを目指し、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献することを重視しています。特に、2021年にはゲノム編集技術を活用した「22世紀鯛」や、高成長の「22世紀ふぐ」、「22世紀ひらめ」といった新しい品種を市場に送り出しました。

今後も高度な技術を用いた品種改良とスマート養殖の融合を進め、持続可能な水産業の実現に向けて邁進していく考えを示しています。


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会社情報

会社名
リージョナルフィッシュ株式会社
住所
京都府京都市左京区吉田本町36番地1京都大学国際科学イノベーション棟
電話番号
075-600-2961

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