ispace、全ての深宇宙軌道制御マヌーバを成功裏に完了
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、証券コード9348)は、2025年4月24日午後7時00分(日本時間)に、月周回軌道投入(LOI)前の全ての軌道制御マヌーバを完了したことを報告しました。この成功により、ミッション2のマイルストーンSuccess 6を達成しました。
東京の日本橋にあるミッション・コントロール・センターから、ispaceのエンジニアは8回目の軌道制御マヌーバを無事に実施しました。この成功により、RESILIENCEランダーは月周回軌道への投入に向けての準備が整い、現在は安定した軌道上にあります。次回のマイルストーン、Success 7「月周回軌道への到達」は、5月7日を予定しています。さらに、月周回軌道投入マヌーバの最終調整を行い、RESILIENCEランダーは月の重力圏へ入ることが期待されています。
株式会社ispace・代表取締役のコメント
代表取締役CEOである袴田武史氏は、「月フライバイに成功してから約2か月間、RESILIENCEランダーは予定通りに航行してきました。本日、全ての軌道制御マヌーバを終え、月へのアプローチ体制が整いました。今後約1か月半、皆さまの期待に応えられるよう全力で進行します」と語りました。
ミッションの経緯
ミッション2のRESILIENCEランダーは、2025年1月15日午前3時11分(日本時間)にSpaceX社のFalcon9によって打ち上げられ、同日午後4時44分にロケットから分離されました。地球周回フェーズを経て、2025年2月15日には月表面から約8,400kmの地点を通過し、民間企業による月着陸船として初めての「月フライバイ」に成功しました。そこから約2カ月間、LOWエネルギー遷移軌道上で地球から最も遠い地点、約110万kmまで到達しました。
ミッション2のマイルストーン
ispaceは月面着陸までの10段階のマイルストーンを設定し、それぞれの達成を目指しています。成功を収めた結果は、次のミッションの開発に活かされます。また、各マイルストーンの進捗状況は随時公開される予定です。
輸送ペイロードの内容
ispaceのミッション2では、RESILIENCEランダーに6つのペイロードを搭載し輸送します。これには、月面用水電解装置や食料生産実験用のモジュール、深宇宙放射線プローブ、宇宙世紀憲章プレート、マイクロローバー、およびアーティストによるムーンハウスが含まれます。さらに、ユネスコのメモリーディスクも搭載され、人類の言語と文化遺産を保護します。
グローバル展望
ispaceは、日・米・欧の3法人で活動しながら、宇宙開発を進めています。2022年12月に初のミッション1のランダー打ち上げを完了し、続けてミッション2を実施中です。2026年には米国主導のミッション3、2027年には新たなランダーを使用したミッション4を予定しており、宇宙ビジネスの発展を支援しています。
株式会社ispaceについて
ispaceは「Expand our planet. Expand our future.」というビジョンのもと、月面資源開発に取り組む宇宙スタートアップ企業です。設立は2010年で、現在も民間企業による月市場への参入を促進しています。未来の宇宙ビジネスへの期待が高まる中、ispaceの取り組みはますます注目を集めています。