再生可能エネルギーの未来を担うTensor Energyが高成長プログラムに採択
再生可能エネルギー分野での最前線を走るTensor Energy株式会社(以下、Tensor Energy)が、福岡市のスタートアップ支援拠点であるFukuoka Growth Next(FGN)が実施する選抜型アクセラレーションプログラム「High Growth Program(HGP)」に2025年度採択企業として選出されました。このニュースは、持続可能なエネルギーを届けるというビジョンを持つ同社にとって、大きな進展を示すものです。
High Growth Programとは?
FGNが提供するHGPは、福岡市を世界に有数のスタートアップ都市に育てるために設けられた成長支援プログラムです。毎年、約10社程度の選ばれたスタートアップに対し、メンタリングや資金調達支援を行い、成長を促進します。選考プロセスでは、書類審査や面接が行われ、厳選な評価を経て、最終的な採択が決まります。これにより、福岡を拠点とするスタートアップは、優れた支援を受けることができます。
実際、Tensor Energyはこのプログラムに参加することを通じて、VC(ベンチャーキャピタル)や各種専門家からのメンタリングを享受し、広報支援やビジネスマッチングの機会を得ることで、急速な成長を支援されます。
Tensor Energyのこれまでの歩み
Tensor Energyは2021年11月に設立されました。起業以来、同社は「持続可能なエネルギーを、必要なときに、必要なところへ届ける」という理念のもと、要素技術の開発に取り組んできました。2022年にはFGNに入居し、再生可能エネルギー発電事業向けのクラウドプラットフォーム『Tensor Cloud』の開発に力を注ぎました。このプラットフォームは、AIとリアルタイムデータを活用し、発電や需給調整、財務管理といった複雑な業務を最適化する機能を持っています。これまでに全国368カ所以上の発電所でその効果が確認されています。
特に注目すべきは、同社が協業とオープンイノベーションを重視している点です。東京センチュリー株式会社との共同プロジェクトでは、熊本県荒尾市における太陽光発電と蓄電池の高度運用実証が進行中で、2024年6月の本格運用を見込んでいます。このように、実際の現場でのデータを通じて、技術の信頼性と精度を高める努力を続けています。
今後の展開とビジョン
今回のHGP採択を足がかりに、Tensor Energyはさらなる事業の拡大を図る方針を示しています。その内容には以下のようなものがあります。
- - オープンイノベーションによる新規事業の創出
- - 自社の技術と『Tensor Cloud』を基に、各種企業や団体との連携を図り、新たなソリューションを提供。
- - 顧客価値の創出
- - 実績を通じて顧客のニーズに応え、新たな市場を開拓。
- - 地域への貢献
- - 福岡をはじめとする地域との連携を強化し、研究や制度の設計に貢献。
- - グローバルな展開
- - 国内での成功を土台に、海外市場での社会課題解決にも挑戦します。
代表者のコメント
代表取締役の堀菜々氏は、HGPへの採択に対する感謝の意を表し、今後のビジョンを語りました。「私たちは福岡から全国、そして世界へと拡大を続ける中で、社会のニーズに応じたイノベーションを生み出していく所存です」と述べ、さらなる期待を寄せました。
Tensor Energyの概要
Tensor Energy株式会社は、再生可能エネルギーの世界をより良いものにするため、持続可能なエネルギーの提供に力を注ぎ、AIプラットフォームの開発を進めています。今回の成功を通じて、福岡のスタートアップエコシステムの一翼を担う存在として、多くの新しい価値を創出してくれることでしょう。