トラック入場の予約・記録システム「TONOPS® バース予約」の登場とその影響

トラック入場の効率化を促進する「TONOPS® バース予約」



物流業界において、おそらく最も頭を悩ませる問題の一つが、運送トラックの待機時間です。この度、東レエンジニアリング・Dソリューションズ(通称:東レエンジD)が、トラック入場の予約と記録を行う新たなシステム「TONOPS® バース予約」を発表しました。このシステムは、2024年から販売を開始し、業務用配送におけるトラックの待機時間削減を目指しています。

「TONOPS® バース予約」は、トラックの入場スケジュールを荷主企業と運輸企業で共有できるように設計されています。これにより、荷役や荷待ち時間の記録が行え、待機時間の視覚化が可能となります。このようなシステムは、業界における効率化を進め、結果的にはコストの削減にも寄与することが期待されています。

「物流2024年問題」とは?



現在、物流業界では「物流2024年問題」としてドライバー不足が深刻な問題となっています。その背景にはトラックが目的地に到着後に長時間待機しなければならないことが影響しています。特に、集中した入場時間帯に多くのトラックが押し寄せることで、荷主側の企業が一度に多くのトラックを処理しきれず、結果的に長時間待機が生じるのです。

このような状況を受けて、政府は荷待ち時間を原則2時間以内に収めることや、荷役作業の改善提案の協力を呼びかけています。これを受けて「TONOPS® バース予約」が生まれたと言えるでしょう。

システムの特長と仕様



「TONOPS® バース予約」は、トラック入場管理を必要とする企業向けに月々30,000円からのサブスクリプションで提供されます。2025年までに5,000万円、2028年には3億円の売上を目指しています。

システムの特長としては、必要な機能に絞ることでシンプルな操作性を実現し、業界最高水準のコスト優位性を持っています。また、クラウドサービスとして展開されるため、迅速な運用開始が可能です。

「TONOPS®」シリーズの信頼性



「TONOPS」は既に生産計画用システムや品質管理用システムとして成功を収めています。2022年からは物流業界向けのソリューションも展開しており、その集大成とも言える「TONOPS® バース予約」は、さらなる業務効率化を提供します。

この新システムを利用することで、荷主企業と運輸企業は事前に情報を共有し、トラックのスムーズな入場や荷役準備が進められるようになり、待機時間を減少させる期待が高まります。

最後に



東レエンジDは、今後も「TONOPS®」シリーズを通じて、物流現場や生産現場の多様なニーズに応えるソリューションを提供し続ける方針です。高まる市場のニーズに応えるべく、同社は持てる技術とエンジニアリングノウハウを活用して、業界の課題解決に貢献していくことでしょう。これにより、物流業界全体の効率化が進むことを期待せずにはいられません。

会社情報

会社名
東レエンジニアリング株式会社
住所
東京都中央区八重洲1丁目3番22号八重洲龍名館ビル6階
電話番号

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