高齢者施設の安全強化へ、ENのBCP訓練サービスが新たに始動

高齢者施設の安心安全に向けた新たな挑戦

近年、大規模な自然災害や感染症の影響を受け、特に注目されているのが高齢者施設におけるBCP（業務継続計画）の重要性です。2024年4月からはBCPの策定が全ての高齢者施設で義務化されることが決定しており、これに対応するため、株式会社ENは新たに「BCP訓練とアップデート」サービスを開始しました。

BCPとは何か？

BCPは、予期しない危機に直面した際に被害を最小限に抑え、事業を迅速に回復するための計画です。このBCPを策定し、適切に運用することで、施設内のすべての人々の安全を守ることが求められています。

サービス開始の背景

BCPをすでに策定している施設は増加していますが、その運用に関しては多くの課題が存在しています。特に問題とされるのは、訓練が同じ形式で繰り返されることで、新たなリスクに対処する能力が十分に育成されないことです。この状態では、緊急時に職員が適切な判断を下せない可能性が高まります。そこで、ENは「訓練」と「BCPのアップデート」の重要性に着目し、これをサポートするサービスを開始しました。

新サービスの主な特徴

1. 実践的なシミュレーション
仮想の災害シナリオを用いて、職員が危機時にどのように対応するかを訓練します。それによって、BCPの実効性を確認し、職員の対応力を向上させることができます。

2. 専門家による指導
DMATや災害対策本部での経験を持つメンバーによる指導を行い、最新の危機対応手法を提供します。専門家の知見は、職員にとって非常に価値のあるものです。

3. 評価とフィードバック
訓練後には詳細な評価が行われ、BCPの改善点が指摘されます。これにより、継続的な改善とリスク管理が可能となります。

4. 入居者と職員の安全確保
大規模災害では職員自身も被災する可能性がありますが、その中で少数の職員が入居者をどう守るかが鍵となります。BCP訓練は、入居者とその家族にも安心感を提供します。

5. 地域との信頼関係の構築
BCPを積極的に策定・運用することで、地域の人々からの信頼が得られるだけでなく、発災時には地域全体で協力し戻る力が強化されます。これにより、利用者の増加をもたらす経営的なメリットも期待できます。