2024年11月22日から24日までの間、三重県志摩市の豊かな食文化を海外に向けて発信する特別なイベントが、タイとシンガポールで実施されました。
この取り組みは、株式会社STANDAGE、三菱商事株式会社、株式会社ABC Cooking Studioの三社が協力し、志摩市の魅力的な特産品を用いて、東南アジア市場における観光需要の高まりを受けたプロモーションの一環です。志摩市は、古くから「御食国」として名を馳せ、多彩な海産物を誇っています。今回のイベントは、行く先々で好評を得る日本の食文化を、現地の味覚に合った形で紹介することを目的としています。
開催背景とプロジェクト
志摩市の食材を海外で広めることを促進するため、参加企業はそれぞれの強みを活かし、地域創生を目指して力を合わせています。三菱商事は現地とのコネクションを強化し、ABC Cooking Studioは海外でのイベント運営に長けています。STANDAGEは、定温輸送のネットワークを提供し、オンラインでのプロモーション強化にも寄与しています。これにより、実用的な物流網が構築され、実際に需要が確認されています。
昨年もパートナーシップを活かし、シンガポールで日本酒のペアリングイベントを行った実績があります。
イベント概要と料理メニュー
イベントは、タイとシンガポールそれぞれで開催され、現地参加者は日本の食文化をを体験することができました。タイでは、22日にABCクッキングスタジオで40名を集めて行われ、シンガポールでは24日に3回に分けて60名の参加者が集まりました。
両国でのメニューは、志摩市の新鮮な食材を使用し、現地の味覚に合うよう工夫され、フレッシュな海産物を基にした料理が披露されました。特に、樋口総料理長によるメニュー監修が話題で、参加者たちは自身の手で料理を作る楽しみも体験。
- フレッシュ真牡蠣
- 伊勢海老とヒオウギ貝の出汁クリームソース添え
- 鰹のタタキタルタル
- フローズンヨーグルト
- シーフードのストロベリーサルサ添え
- 鰹のたたき チキンライス生姜ソース添え
- メロンショートケーキ
また、飲酒の席では、日本酒の「半蔵」を用いた料理のペアリングが行われ、参加者からは喜びの声が上がりました。
志摩の魅力を伝える活動
イベントでは、志摩市の橋爪市長が訪問し、市の魅力をアピール。地元事業者による調理デモや試食も行われ、アコヤガイから得られる真珠や、志摩の食文化に触れる貴重な体験が提供されました。
現地の参加者からは「伊勢海老を使った料理は印象的だった」「削りたての鰹節が美味しかった」といった好評の声が寄せられ、志摩市の食文化への関心が高まる結果となりました。環境の豊かさや文化の深さを体感した彼らは、更なる魅力を海外に伝え、地域活性化へとつなげる重要な役割を果たしました。
今後も日本各地の特産品を利用し、海外の生活者に向けて食文化の魅力を発信するプロジェクトが続くでしょう。日本の豊かな食材と文化が、さらなる発展を遂げることを期待しています。また、12月にはタイとシンガポールでの料理教室も予定されています。たくさんの方々に志摩市の食を通じて新たな体験が提供されることを楽しみにしています。