タカカツグループが木の力で東北を生き返らせる
住まいに特化した専門企業、タカカツグループが、東北における森林の再生を目的とした「WOOD EGG PROJECT」を始動しました。このプロジェクトは、再生可能な木材を利用することで東北の自然を蘇らせ、地域活性化に貢献することを目指しています。
タカカツグループの背景
1955年に創立されたタカカツグループは、合計5社を有する地元企業です。建材流通から設計、新築やリフォームまで、住まいに関わる幅広い業務を展開しています。その高いサービス品質は地域住民からの評価も得ています。特に、東北地方の豊かな自然を背景に、持続可能な取り組みを行うことの重要性が高まっています。
WOOD EGG PROJECTの概要
「WOOD EGG PROJECT」は、タカカツグループが東北の森の現状に着目し、放置されている森の木材を有効活用することから始まっています。適切な手入れを行わず放置された森は、成長を妨げる原因となります。そこで、このプロジェクトでは間伐材を使用した住宅の開発を通して、需要を創出し、森を育てる循環を再構築しようとしています。
間伐材の重要性
間伐材は、木を間引いて出た小さな木材です。一般的に需給関係が整っていないため、安価で取引されがちですが、未活用の間伐材は健康な森作りの妨げになります。このプロジェクトでは、間伐材を使った規格住宅『STAND BY HOME』を開発し、木材の利用促進を図っています。
STAND BY HOMEの特長
『STAND BY HOME』は、小さな間伐材を使用して建てられる住宅の規格です。この住宅は、東北地方の木材を使用しており、コストを抑えつつも高品質な住まいを提供します。また、地域材を活用することで、地域経済にも良い影響を与えます。
デザインと機能
近年、若い世代を中心に人気を集める平屋のスタイルを提案しています。広々とした空間に高い天井、大きな窓を持ち、自然光が豊かに入る設計。無駄を排したコンパクトな住まいの中で、家族の絆を深める空間づくりがなされています。レイアウトは3スタイルあり、住む人のライフスタイルに応じて選べます。
- - YAT: 完全平屋スタイル。
- - LOB: ロフトを加えた平屋。
- - MAG: ロフトと片流れ屋根を採用したスタイル。
地域への貢献と受賞歴
タカカツグループは、2016年に「七十七ビジネス大賞」を受賞するなど、地域の発展へ貢献してきました。受賞の理由は、全サービスを一貫して行いながら、県産材を使用した住宅『STAND BY HOME』の開発が評価されたからです。今後もプロジェクトを通じて、地域経済の発展と持続可能な社会の実現に向けて努力を続けます。
まとめ
タカカツグループが提案するWOOD EGG PROJECTは、ただの住まいの提供にとどまらず、地域の活性化と環境への配慮が重視されています。間伐材を用いたSTAND BY HOMEは、高品質かつ地域密着型の新しい住宅の形を示しています。このような取り組みを通じて、東北の美しい自然を守り、地域の未来を築くことを目指しています。