浜田の新地産品「うまがお」とは
浜田市に位置する吉寅商店が「うまがお」という新しい地産品をリリースしました。この商品は、天然馬頭鯛のアラを利用して開発されたもので、長年地元で親しまれてきた馬頭鯛の資源を有効活用することを目的としています。
商品誕生の背景
馬頭鯛は浜田市で年間約100トン水揚げされる魚ですが、その可食部分は約30%に過ぎません。残りの70%は廃棄されるか、肥料として利用されてきました。吉寅商店は、この「もったいない」現状を解消するために、馬頭鯛のアラを活用した旨味だしの開発に取り組みました。
おいしさの秘密
「うまがお」は、馬頭鯛のアラを酵素分解し、タウリンを含むアミノ酸の含有量を10倍以上に増加させています。さらに、イノシン酸を豊富に含む宗田鰹を組み合わせることで、味わいの深さが際立ちました。この結果、料理に幅広く活用できる、魚由来の旨味だしが完成しました。
味の特徴は主に塩味と魚の香りがバランスよく、後味にはほのかな甘味が感じられます。お弁当や惣菜の加味にも最適で、料理の手間を省きつつも上質な旨味を楽しむことができます。
「うまがお」のロゴとイラストに込めた想い
新ブランド『うまがお』の誕生にあたり、これまでの「バトウの万能だし」とは異なるアプローチで地域外へ向けた情報発信力を強化しました。ロゴは「お魚を使用したブランド」という直感的な印象を与えるようデザインされており、可愛らしさや美味しさを感じられるよう工夫されています。
さらに、イラストは様々な年齢層の表情を通じて「うまい顔」を表現し、ほっこりとした温かみを醸し出しています。
うまがおを使った料理
また、うまがおはらーめんとの相性も抜群です。広島の70年以上の歴史を持つ製麺所・なか川が製造した熟成半生麺を使った「うまがおらーめん」は、スープにうまがおをちょい足しするだけで、より豊かな味わいが楽しめます。
吉寅商店の思い
株式会社吉寅商店の代表である来原氏は、地元浜田市での馬頭鯛にまつわる思い出を語ります。彼の幼少期に食べた馬頭鯛の味噌汁は、シンプルながら、本当に美味しいものでした。そんな思い出を基に、吉寅商店は「天然馬頭鯛のうま味だし」を社会に広める決意を固めました。
今後も「うまがお」を通じて、浜田の魅力を全国に届けることを目指しているとし、地域の食文化を元気にしていく姿勢が伝わります。
吉寅商店について
吉寅商店は1949年に創業し、日本海の豊かな海の幸を地元から提供してきた企業です。食の生産者と消費者を明確につなげ、多くの人に「うまい」と感動してもらえる商品を届け続けています。
現在は、公式サイトやオンラインストアで「うまがお」シリーズの販売も行っており、地元の特産品を一層広めるために活動しています。
詳細は公式サイト(
うまがお公式サイト)や各種SNSで確認できます。地元の味を忘れず、ぜひ「うまがお」を味わってみてください。