新たなオートロック遠隔解錠サービスの提供
近年、マンションのオートロック化が進みつつありますが、それに伴って鍵のトラブル、特に居住者の「締め出し」問題が増えてきています。鍵を失くしたり、鍵を家の中に置き忘れたりした場合、住民は建物のエントランスから入ることができなくなってしまいます。この問題は、他の住人と共に入館する「共連れ」を行うことで解決しようとする場合がありますが、それは防犯上のリスクを引き起こす原因となります。
こうした背景を受けて、総合生活トラブル解決サービスを展開するジャパンベストレスキューシステム株式会社(JBR)は、テクノロジーを活用するライナフ株式会社と手を組み、新たにエントランスのオートロックを遠隔で解錠するサービスを開始しました。
協業の背景と目的
オートロックが普及する中、「締め出し」トラブルはかつてないほどの頻度で発生しています。しかし、住民が無理に他の住人と共に入ることは不審者の侵入を招く恐れがあり、最近ではその危険性が社会問題化しています。そこで、JBRは居住者の皆様が安全に簡単に入館できる方法を模索し、ライナフの技術を活用することで、この問題を解決する道を探りました。
JBRは、不動産賃貸業界において500万以上の会員基盤を誇り、生活に関するトラブル解決を得意とする企業です。一方、ライナフは全国2万棟以上のマンションに「NinjaEntrance」というスマートロックを設置した実績があります。これらの組み合わせにより、共連れをせずとも正規の手続きを経てエントランスを解錠するシステムが実現しました。
新サービスの詳細
本サービスは、ライナフの「NinjaEntrance」が設置されている物件を対象に提供されます。万が一「締め出し」トラブルが発生した場合、居住者はJBRのコンタクトセンターに連絡することで本人確認を行います。確認が取れれば、遠隔操作でエントランスのオートロックが解錠され、安心して入ることが可能となります。なお、このサービスは、管理会社からの申し込みがあった物件のみ対象です。
今後の展望と効果
両社はこの協業を通じて「居住者の安全性」と「物件のセキュリティ向上」を実現し、不動産管理会社に新しいサービスを提案していく方針です。突発的なトラブルが発生した際には、迅速かつ安全に対応できる住環境を構築し、これにより多くの居住者に安定した生活を提供していくことを目指しています。
会社情報
ジャパンベストレスキューシステム株式会社
- - 代表者: 若月光博
- - 所在地: 名古屋市中区錦1-10-20 アーバンネット伏見ビル5F
- - 創業: 1997年
- - URL: ジャパンベストレスキューシステム
事業内容には、鍵や水まわり、ガラスなどの生活トラブル解決サービスや、住宅設備を対象とした延長保証サービス、さらには独自の商品が充実した保険サービスを展開しています。
株式会社ライナフ
- - 代表者: 滝沢潔
- - 所在地: 東京都文京区湯島1-6-3 湯島一丁目ビル2階
- - 設立: 2014年
- - URL: ライナフ
ライナフは、スマートロックブランド「NinjaLock」シリーズの製造・販売や、不動産管理ソリューションの開発・運営を行っています。
新しいサービスの提供が始まったことで、マンション住民の安全と安心が一層確保されることが期待されています。