Ablecom Technologyとの新契約でデータセンター市場に革新をもたらす
最近、北浜GRF株式会社は、台湾の液浸冷却式データサーバーシステム製造会社であるAblecom Technology Inc.との販売代理店契約を締結しました。この契約は、データセンター市場における新しいステージを迎え、最新の技術を活用した高効率データサーバーの導入が期待されています。
契約の背景と目的
北浜GRFが51%を出資する北浜GRF株式会社(KGC)は、三重県伊賀市に忍者エナジーデータセンターを設立中です。このデータセンター事業を本格化させるために、Ablecomが製造した「高効率液浸冷却式データサーバーシステム(ILC)」と「ダイレクトクーリングシステム(DLC)」の導入を協議してきました。
長期間にわたる信頼構築の中で、KGCはAblecomと合意に達し、日本国内市場において同社製品を販売する権利を得たのです。この契約により、エイブルコムの牛刀のごとく切れ味鋭いデータセンターソリューションが、短納期で提供されることとなりました。
ILCとDLCの強み
Ablecomが提供するILCは、特別な絶縁性の高い液体にサーバーが浸される先進的な冷却方式を採用しており、熱の均一な拡散と除去に優れています。また、DLCはGPUやCPUを直接冷却するシステムで、従来の空冷方式と比較して多くの利点を備えています。
これにより、データセンターの消費電力を最大43%削減することが可能です。従来型データセンターのPUE値が約1.5である半面、ILCを使用した場合のPUE値はわずか1.05となり、効率的な運営が実現します。さらに、サーバーの高密度実装が可能となり、スペース効率の向上にも貢献しています。
加えて、ILCとDLCのシステムは、高性能なCPUやGPU、NPU等を効率的に冷却し、安定した運用を支援します。この静音性も非常に評価されており、冷却ファンが不要となることで騒音を大幅に低減することが可能です。
環境への配慮
近年のAIの急速な普及により、データセンターでの電力消費は今後も増加が見込まれる中、Ablecomはこの課題に対応するための先進技術を有しています。さらに、ILCとDLCを導入することで、消費電力が削減され、CO2排出量の低減にも寄与します。
また、配送から設置運用開始までのタイムラインはわずか24時間以内と、めまぐるしいスピード感をもっており、顧客にとっても利点が多い内容となっています。
業績の展望
KGCは今後、いくつかの代理店と二次代理店契約を結び、通信会社やサーバー会社、大学、研究機関などに積極的に製品を提供していく計画です。2026年度の第一期目標として4,160百万円の売上を見込んでおり、営業利益は428百万円を目指しています。
まとめ
Ablecom Technologyとの販売レポート契約の締結は、北浜GRF株式会社にとって新たな事業展開の大きな力となるでしょう。データセンターの運用コスト削減、冷却性能向上、環境負荷軽減など、テクノロジーの進化に伴う顧客ニーズへの迅速な対応が求められています。今後の展開が非常に楽しみです。
【Ablecom Technology Inc.について】
名称:Ablecom Technology Inc.
所在地:台湾桃園市八德區長安街306號334
代表者:総経理 梁見發
事業内容:データサーバーシステムの製造・販売
設立年月日:1997年4月
【北浜GRF株式会社について】
名称:北浜GRF株式会社
所在地:大阪市中央区北浜二丁目1番13号
代表者:代表取締役 平岡佳明
事業内容:発電プラント及び蓄電所に関する事業
設立年月日:2024年7月26日