自転車通学指導セミナー
2025-11-13 16:12:31

自転車の安全利用促進セミナーで高校生の通学指導を強化

自転車の安全利用促進セミナー



2025年11月10日、愛媛県松山市のにぎたつ会館で「令和7年度愛媛県高等学校教育研究会 生徒指導部会研究発表会」が開催され、自転車の通学指導に特化したセミナーが行われました。このセミナーは自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会によって主催され、愛媛県内の高校教職員約130名が参加しました。

スポットライトを当てるべき自転車事故の現状



愛媛県における高校生の自転車事故件数は47都道府県中22位とまずまずの数字ですが、特に事故の当事者となる割合が全国ワースト4位と危険な状況です。この現実に対処するために、参加者は自転車通学に関する指導方法の改善策を学ぶことが重要です。

安全教室や点検の重要性



講師として登壇した自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんは、年間の指導計画について次のように説明しました。「春には新入生ガイダンスで保護者の理解を得る。事故が増える初夏には安全教室を設け、夏休みには自転車の点検を行う。秋には日暮れが早くなるため、小テストで交通ルールを復習し、進級前には自転車通学セミナーを開く。」

このように、継続的かつ計画的な指導が求められています。特に、生徒が加害者となる事故を防ぐためには、交通ルールを覚えるだけでなく、その必要性や背景を理解させることが重要だと説きました。

青切符制度と事故対策



さらに、2026年4月から施行される「青切符制度」にも触れました。この制度により、特に中高生には多く見られる二人乗りや並走、ながらスマホといった違反に対する理解が求められています。これらの規則を単に教えるだけではなく、なぜそれが必要なのかを意識させることが大事です。

ドライバー目線の重要性



ドライバー目線での理解も強調されました。自転車がどのように見えるのかを知ることで、より安全な行動につながります。遠藤さんは「異なる立場からの視点を学ぶことは相互理解を深めるために必要です」との考えを示しました。

メンテナンスが事故を防ぐ



また、BAAマーク付きの自転車選びや日常的なメンテナンスの重要性についても説明がありました。自転車の安全基準を満たした自転車を選び、定期的に整備することで、事故のリスクを軽減することができます。

参加者の声



講演後、参加した教職員同士での意見交換が行われ、具体的な課題解決に向けた貴重な場とされました。参加者からは「自校の課題を考える良い機会となった」との声が寄せられ、自転車の定期メンテや安全基準についての知識が深まったことも評価されました。

このセミナーは、自転車利用を中心に置きつつ、教育現場における安全指導の重要性を再確認する良い機会となりました。今後も秋の文化祭に向けて、より多くの学校で安全な自転車通学が確保されることを期待します。

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自転車の安全利用促進委員会、一般社団法人自転車協会
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