高知県から世界へ―株式会社パンクチュアルの挑戦
高知県須崎市に本社を構える株式会社パンクチュアルは、「世界と戦える地域を創る」というミッションのもと、2025年の初めにフランス・パリで一大プロジェクトを発表しました。その内容は、高知県産の食材を活用した「おむすび」の試食イベントと市場調査です。このプロジェクトは、海外での常設店舗開業を目指す重要な第一歩であり、高知県から世界への挑戦を象徴しています。
パリでの市場調査と反響
イベントは、パリ市内にある日本食文化コンセプトストア「iRASSHAi(いらっしゃい)」で開催され、多くの現地消費者を対象にしました。参加者には、5種類のおむすびが実演提供され、その味、サイズ、見た目に関するフィードバックを求めました。特に「シーチキンマヨおむすび」に対しては、「歯ごたえが全然違う」といった評価や、「おむすび教室を開いてほしい」というリクエストもあり、好感触の反応が寄せられました。
老舗味噌醤油の無添加醤油
また、同じく須崎市の老舗企業である「マルキョー味噌醤油」も、無添加の新たな醤油を試作してこの市場調査に参加しました。これにより、初めての海外提供が実現し、現地での販売に向けた商品化も進んでいます。この取り組みは、地域企業がグローバル市場に直接つながる仕組みの一環とも言えます。
新しいメニュー開発と協力
レシピ開発には、「旅するおむすび屋」として知られる菅本香菜氏が関わり、現地での好適なメニューとして「椎茸トマトおむすび」や「混ぜご飯おむすび」などが誕生しました。また、象印マホービン株式会社の協力のもと、炊飯環境においても日本のごはんが持つ本来の美味しさを引き出す検証が行われ、その結果は現地の方々にも「甘みがあって美味しい」と評判でした。
地方創生の新たなモデルケース
今回の試みは、ただの飲食プロジェクトではありません。地域企業が自らの力で海外市場に挑むことで、地域経済に新たな循環をもたらし、雇用の創出も見込まれています。パンクチュアルはこの挑戦を後押しし、地域が自らの力で世界とつながるモデルケースを構築しています。
株式会社パンクチュアルの概要
株式会社パンクチュアルは「世界と戦える地域を創る」を掲げ、ふるさと納税やEC事業を通じて、地域活性化に貢献しています。地元行政に住民として参加し、地域の課題に寄り添った解決策を提案し続けていて、その実績とノウハウにより地域社会の発展に寄与しています。
会社概要
- - 社名:株式会社パンクチュアル
- - 代表者:守時 健
- - 設立:2020年3月
- - 所在地:高知県須崎市緑町1-12
- - 事業内容:ご当地キャラ運営、EC事業、PR事業、ふるさと納税
- - URL:punctual.co.jp