自然素材を使ったかご編みの魅力と実践講座
かごや雑貨などの製作が趣味の方々の間で、自然素材を利用した編み物が注目されています。特に、アケビやヤマブドウといった植物材料を用いることにより、独自の風合いや温かみのある作品を生み出すことができます。本記事では、自然素材を活かすための植物約50種を一挙に紹介し、具体的な編み方や加工法についても詳しく解説します。
植物の可能性を広げる加工法
植物をそのまま使うのも魅力的ですが、皮を剥いだり、紐状に割いたりといった手作業を加えることで、同じ植物から異なる繊維を引き出し、多様な表現が可能になります。これにより、作品のバリエーションが大幅に広がり、より個性的な作品づくりが楽しめるのです。具体的な加工法として、枝や稈を割る、外皮や内皮を取り除く、また煮て皮を取るなど、様々な手法が挙げられます。
初心者から中級者までのサポート
しかし、初心者にとっては、どの植物をどこで見つけるかが課題です。また、経験者でも繊維の取り出し方でつまずくことがあります。そこで本書では、アズマネザサやカラムシ、ミツバアケビ、オニグルミなど、かご編みに使える57種の植物を紹介し、その使用法を写真付きで解説しています。特に、自然素材を編んだかごやザル、雑貨やアクセサリーの作り方も詳細に説明しています。
制作過程の具体的な手順
書籍には、植物を採集するための道具や、下処理・加工に必要な器具の紹介も含まれています。また、下処理の手順や、植物を組み立てながら進める際の注意点などもしっかりと掲載されています。
目次の一部
- - はじめに
- - 序章:編むのに適した素材を知る
- - 第1章:植物を採集し、下処理・加工する
- - 第2章:自然素材で編んだかごや雑貨の作り方
- - 第3章:自然素材の編み方と注意点
- - 参考リンクや植物名索引
研修や取材を基にしたデータ
著者の高宮紀子さんは、西表島の工房や角館のイタヤ細工の職人に直接取材を行いまして、それぞれの地域で利用される植物についての情報も盛り込んでいます。これにより、文化的な背景を考慮した作品づくりが可能になります。
本書の概要
- - 書名:自然素材を編む
- - 著者:高宮 紀子
- - 仕様:B5判、208ページ
- - 定価:4,400円(税込)
- - 発売日:2025年7月10日
本書は、自然素材を用いたかご編みの初心者から経験者までを対象にした内容であり、編み手の技術向上につながる一冊です。これを手元に置いて、あなたも自然素材の魅力に触れ、編み物の楽しさを体感してみませんか?
詳しくは株式会社誠文堂新光社の公式サイトをご覧ください。