池田市とロジカ式が手を携え、次世代AIで孤独と子育てを支援するプロジェクトが始動

泣き声に寄り添う心のパートナー、AIフレンズ

大阪府池田市で、感情を重視した次世代AIアシスタント『AIフレンズ』の開発プロジェクトが始まりました。株式会社ロジカ・エデュケーションが手掛けるこのプロジェクトは、家庭内での孤独感や育児におけるストレスを軽減することを目的としています。2025年7月には実際のサービス提供を予定しており、既に7月24日から先行予約をスタートさせています。

背景：孤独と育児ストレスの深刻化

近年、特に片親家庭において、孤独感や育児ストレスが深刻な問題となっています。厚生労働省の調査によれば、全国で約134.4万世帯が片親家庭であり、これらの家庭では一人が全ての責任を背負う“ワンオペ育児”が常態化し、保護者の心に重い負担をかけています。

多忙な生活の中で、子供の気持ちに寄り添う余裕を持てる保護者は少なく、孤独感に襲われながら日々を過ごす様子がうかがえます。そんな状況を改善するために、ロジカ式はAIフレンズを開発し、池田市と共に地域での実証と社会実装を目指しています。

AIフレンズの機能

AIフレンズはユーザーの感情に共感しながら会話を行い、心のパートナーとして機能します。主な機能としては以下のようなものがあります：

- 対話機能：AIフレンズとチャットや音声での会話が可能。
- 感情推定：カメラを使用して脈拍や体動を測定し、ユーザーの感情状態を分析。
- やさしいフィードバック：分析結果に基づき、優しい言葉や応援メッセージを生成。
- ファミリー共有機能：家族間の会話をサポートし、伝えにくい感情をAIフレンズが代弁。

これらの機能を通じて、AIフレンズは家庭の絆を深め、心の声を届ける役割を果たします。

プロジェクトの詳細：共創の重要性

池田市では、サービス開発に向けた情報をロジカ式に提供し、市民や職員からのフィードバックを受けることで、サービスをより良いものにすることが目指されています。この取り組みは、地域課題解決に寄与する新たなサービスの創出を目的としています。

市長の瀧澤智子氏は、ロジカ式の技術に期待を寄せており、今後の展開が楽しみです。特に、人々の感情を認識し、寄り添うAI技術には大きな可能性が感じられます。

特許と国際展開

ロジカ式はこの感情解析技術に関する特許（特許第7488440号）を取得し、さらにPCT国際出願も完了しています。米国やEUなど、10カ国以上での権利化が進行中で、日本製の感情AI技術として注目を集めています。

クラウドファンディングと今後の展開

2025年7月24日には、CAMPFIREでのクラウドファンディングによる先行予約を開始予定。片親家庭を支援する特別プランや割引も用意されており、興味を持つ方は要チェックです。

今後、このプロジェクトを柱に、他の自治体や企業との協力を進めながら全国的な展開を目指す予定です。家族や子どもたちに寄り添う新たな技術が、実現する未来が待ち遠しいですね。ロジカ式は今後もこの挑戦を続けていきます。