苫小牧の水素プロジェクト
2023-07-10 13:01:53
苫小牧市再生可能エネルギー水素プロジェクト始動!地域経済と環境に貢献
苫小牧市における再生可能エネルギー水素プロジェクト
2023年、北海道の苫小牧市で新たに再生可能エネルギーを利用した水素製造プロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、環境負荷を軽減し、地域経済の活性化に寄与することを目指しています。
本プロジェクトでは苫小牧市が所有する沼ノ端クリーンセンター内で、廃棄物を利用した発電と同敷地内の太陽光発電による電力を組み合わせて、年最大100万N㎥の再生可能エネルギー水素を製造・供給するシステムを構築する予定です。これにより、電力系統の制約を解決し、効率的なエネルギー利用を図ります。
プロジェクトの具体的な進行方向
プロジェクトは、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー株式会社が全体を統括し、水素の製造から貯蔵、出荷、需給調整を行います。苫小牧市は、廃棄物発電からの余剰電力を提供し、水素利用の設備を市有施設に設置する役割を果たします。
さらに、北海道曹達株式会社は水素製造所の保守・運用管理を担い、トヨタ自動車北海道株式会社は福利厚生施設に水素設備を設置する計画です。
廃棄物発電の活用と地域の経済循環
苫小牧市のこの新たな水素プロジェクトは、廃棄物発電の余剰電力を有効活用し、製造コストの低減を実現します。また、地域内での水素の需要創出によって経済が循環し、持続的な成長につながります。
水素は高圧水素トレーラーを通じて市有施設や近隣企業に運ばれ、燃料電池やボイラー・ストーブで活用されます。これにより、特に寒冷地域で広く使われている灯油の使用量削減にも寄与します。
将来展望
さらに、スパークス・グループは、独自のファンドを活用し、全国的な再生可能エネルギー水素の普及についても検討しています。今回の実証事業を通じて、新しい水素の利活用方法を追求し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
本プロジェクトは、再生可能エネルギーの重要性が高まる中、地域のリーダーシップと企業の連携によって地域全体の価値を高めるものになるでしょう。苫小牧市はこの機会を捉えて、持続可能な未来に向かって新たなステージを迎えます。
会社情報
- 会社名
-
スパークス・グループ株式会社
- 住所
- 東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス 6階
- 電話番号
-
03-6711-9100