日本初！オンラインで学ぶ納棺の専門学校『おくりびとアカデミー』

日本初の納棺専門学校がオンライン授業を開始

日本でただ一つ、納棺の儀について学ぶことができる『おくりびとアカデミー』が、突如として新たな教育の形を取り入れることとなりました。それは、オンライン授業の開始です。現在、新型コロナウィルスの影響で多くの学校が休校を余儀なくされる中、同校は未来に向けた柔軟な学びの場を提供し続けることを決意しました。

おくりびとアカデミーの概要

納棺に特化した教育を行う『おくりびとアカデミー』は、葬祭、医療、看護、介護の専門家が集まる場所です。入学する学生たちは、人生の終焉を支えるための知識と技術を身につけることを目指しています。プログラムは半年間にわたり、宗教学や遺体衛生保全、死化粧など、多角的な視点から人間の死を見つめ直す内容が組まれています。

生徒たちの中には、幼少期の体験から納棺士という職業に惹かれた人や、介護福祉士としての経験を基に自身でも故人を丁寧に見送りたかった人など、様々な背景を持つ方々がいます。彼らは、人生の最後の瞬間を温かく見送るための技術を磨くため、一丸となって学びを深めています。

オンライン授業の実施

今回のオンライン授業の導入は、生徒たちの熱望によるものです。授業スケジュールを遅らせることなく、学びたいという声に応え、座学はウェブ上で行い、実技の授業はマネキンを自宅に送付する方式を検討中です。これにより、物理的な制約を乗り越えつつ、質の高い教育を提供できるよう努めています。

将来の展望

今後は、オンライン講座のさらなる充実も考えています。日本は著しい高齢化社会に突入し、人生の終末期を迎える人々が増加しています。このような背景から、より多くの人材を育て上げ、葬儀の質を高めることが急務です。『おくりびとアカデミー』はその役割を担うことに全力を尽くしていきます。

代表取締役社長の紹介

納棺士であり、株式会社おくりびとアカデミーの代表取締役社長木村光希氏は、納棺の専門家として長年の経験を持ちます。彼は平成27年に、納棺士が葬儀をプロデュースする新しいブランド「おくりびとのお葬式」を立ち上げ、より多くの人々に心のこもったお見送りの大切さを伝えています。

授業内容の一例

5月から6月の授業には、納棺師の基本知識、マナー、実技、法規、グリーフサポートなど様々なテーマが設けられています。特に「お着せ替え」や「メイク講座」、「死化粧」に関する授業は、実際の納棺現場に直結した内容であり、非常に実践的です。

『おくりびとアカデミー』は、生徒一人一人が人生の最後の瞬間をサポートするためのスキルを磨ける、唯一無二の場所として、多くの学びの機会を提供し続けていきます。