インテック、金融業界初のAIアバター接客実証実験を開始
富山県の株式会社インテック(以下、インテック)は、2019年に提携した米国のPROTO社が提供する「双方向型ホログラフィック通信プラットフォーム」を利用した接客ソリューションの実証実験を発表しました。この取り組みは、2024年12月9日から山形銀行の山辺支店で開始される予定で、地域金融機関およびその利用者に新しい接客体験を提供することを目的としています。
実証実験の背景と目的
地域経済の縮小が進む中、金融機関には効率的かつ質の高いサービスの提供が求められています。インテックは、特に少子高齢化が進む現状を受け、ホログラム技術を用いてよりリアルな接客体験を実現するための研究を進めてきました。この技術は、まるで目の前に相手がいるかのような臨場感を提供できるため、特に地域に根ざした金融機関にとっての新しい価値形成が期待されています。
実証実験の内容
山形銀行の山辺支店に設置されるPROTO社の卓上型筐体「M」では、AIアバター行員が来店者と対話し、様々な金融商品や手続きに関する情報を提供します。来店客は、タッチパネルを通じて簡単に操作でき、AIアバターとのやり取りを通じて必要な情報を迅速に入手できます。
実施期間
実験は2024年12月9日から2025年2月28日までの予定です。この期間中、インテックはお客さまの利用状況やフィードバックを基に、サービス向上のための改善に取り組む予定です。
提供するコンテンツ
- - NISAに関する情報
- - WEB完結型ローンの案内
- - 自宅でできる銀行手続き
- - オンライン相談の提供
- - アンケートによるお客さまの声を収集
検証項目
この実験を通じて、インテックは以下の点に注目します:
- - AIアバターによる接客が、来店者の関心を引くことができたかどうか
- - AIアバター接客が今後の営業施策にどう寄与できるか
PROTO社のホログラム技術
PROTO社の「双方向型ホログラフィック通信プラットフォーム」には、忠実度の高いスピーカー、4Kビデオ、タッチスクリーンが搭載されており、リアルな対話が可能です。この技術を活用することで、教育、エンターテイメント、小売など多様な分野での展開が期待されています。
期待される影響
インテックと山形銀行の取り組みにより、地方金融機関が抱える課題の一部解決が期待されます。また、AIアバターを通じた新しい接客体験の提供は、顧客満足度の向上や業務効率化にも繋がることでしょう。今後の実証実験の行方に注目です。
企業情報
- - インテック: https://www.intec.co.jp/
インテックは、情報化戦略の立案からシステム開発まで幅広く事業を展開する企業であり、デジタル技術を活用して顧客に新しい価値を提供しています。
- - PROTO Inc.: https://protohologram.com/
米国に本社を置くサプライヤーとして、インタラクティブなホログラム技術を基にした様々なサービスを提供しています。