全固体電池製造開始
2026-05-20 15:21:22

出光興産、全固体電池の製造に向け大型パイロット装置を建設中

出光興産、全固体電池の新たな一歩を踏み出す



出光興産株式会社(本社:東京都千代田区)は、千葉県市原市の千葉事業所において全固体リチウムイオン二次電池に必要な固体電解質を製造するための大型パイロット装置の建設を進めています。2026年5月13日、同社はこの装置の建設に向けた立柱式を行い、基礎工事が無事に完了したことを報告しました。この大型パイロット装置の完成は2027年を予定しており、全固体電池の実用化に向け重要なステップとなります。

全固体電池とは何か?


全固体電池は、従来の液体電解質を使用した電池とは異なり、固体の電解質を使用しているのが特長です。この電池のメリットは、イオンが移動しやすいことから充電時間の短縮や高出力が実現できるほか、高電圧や高温にも強いという特性があります。その結果、エネルギー密度の向上や長寿命化が期待されています。これにより、EV(電気自動車)の普及にも大きな影響を与えることでしょう。

トヨタとの協業


出光興産は、トヨタ自動車株式会社と手を組み、全固体電池の実用化を2027年から2028年を目指して進めています。立柱式には、千代田化工建設株式会社などの関係者が参加し、プロジェクトの重要性が強調されました。出光興産はこの装置を通じて固体電解質の品質向上ならびに量産技術の開発を進め、全固体電池の社会実装を後押ししたいと考えています。

中期経営計画と成長戦略


出光興産の中期経営計画(2026年度~2030年度)では、電化・電動化やICT融合に向けたマテリアル・ソリューションの展開が掲げられています。その中でも特に高い注目を集めているのが、全固体電池のキーマテリアルである固体電解質の開発です。同社は、この分野での技術開発及び量産化に向けた取り組みを強化しています。

硫黄成分による革新


出光興産は、固体電解質の原料として石油製品の製造過程で発生する硫黄成分を利用しています。この材料の有用性を1990年代半ばに認識し、以来、同社は長年の技術力を活かして固体電解質の開発に成功しました。技術開発の進展は、全固体電池の商業化に向けた道筋を明確にし、社会全体のエネルギー効率向上に貢献することが期待されています。

技術開発の推進


出光興産が手掛ける固体電解質の量産化に向けた技術開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けています。これは「グリーンイノベーション基金事業」における次世代蓄電池や次世代モーターの開発プロジェクトの一環として位置づけられています。

未来への挑戦


出光興産のリチウム電池材料部において、固体電解質の開発と量産に挑戦する担当者へのインタビューも行われています。彼らの取り組みは、まだ世の中には存在しない材料を生み出すことに向けて、不断の努力を続けています。出光興産の固体電解質は、将来の電池技術を牽引し、持続可能な社会の実現に向けた重要な役割を果たすことでしょう。

出光興産は、このプロジェクトを通じて、新しいエネルギー社会の創造に貢献することを目指します。そのためには、原料の調達から製品の生産に至る一貫したサプライチェーンの構築を進め、持続可能な成長を図っていく所存です。


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会社情報

会社名
出光興産株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-2-1
電話番号
03-3213-3115

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