京都発の新しい数学の集い『すうじあむ』
11月25日、インフォニック株式会社によって数学のための新しいコミュニティサービス『すうじあむ』が正式にオープンします。この取り組みのメイン監修者は、現役の数学講師であり、駿台予備学校京都南校の校長である岩沢潔氏です。
数学の新たな場「すうじあむ」
『すうじあむ』は、数学に興味を持つ人が集まる次世代型の博物館として位置づけられています。数学の知識を共有し合い、情報を自由に発信できるAGORA(広場)として、誰でも平等にアクセスできることを理念としています。これは数学における価値ある情報を集めて提供し、自らも発信できる場です。
大学入試過去問の無償公開
最大の特徴の一つは、著名な数学講師陣による大学入試過去問の解答や解説を無償で公開する仕組みです。本プロジェクトは、日本の大学受験における数学教育資源を、国内外でより広く活用できるよう整備するものです。日本の数学は世界共通の言語であるため、これをまとめて情報として提供することは、日本の文化資産を世界に広めることにもつながります。特に、現状では書籍に限られた情報の蓄積をデータベース化し、簡単にアクセスできるようにすることで、教育の質が大きく向上することが見込まれます。
投稿機能「皆の投稿」
さらに、ユーザー間での双方向なコミュニケーションを推進しています。「皆の投稿」コーナーでは、誰もが数式を簡単に用いた投稿を行うことができます。この機能を通じて、数学の会話が活発に行えるよう配慮されています。今まで数式を使ったコミュニケーションが難しかったインターネット上でも、自由に情報を発信できる新たな環境を提供します。
簡単で美しい数式作成
「すうじあむ」では、使いやすい「数式エディタ」を導入しています。これにより、ユーザーは簡単に数式を入力し、TeX文書をそのまま表示することが可能になります。投稿に対してコメントを付ける際にも、数式を交えて意見を述べることができるため、教育や議論がより深まることが期待されます。
サービスへのアクセス
興味を持たれた方は、ぜひ公式サイトを訪れてみてください。数学を学ぶ新たなコミュニティ、次世代の「数式コミュニケーション」を体験することができるでしょう。
サービスサイトURL:
http://suseum.jp/
特に大学受験を控えた学生にとって、無償で提供される情報は大きな助けとなるはずです。数学に興味がある全ての方々の参加をお待ちしています。