琵琶湖・淀川のドジョウにまつわる深い世界
日本の淡水魚の中でも特に多様性に富んだ種族が、琵琶湖・淀川のドジョウです。この水系には、実に13種類のドジョウ類が生息しており、その多様性は国内でもトップクラスです。7月から開催される「種類の多さ日本一!?琵琶湖・淀川のドジョウたち」テーマ展示では、これらのドジョウ類の魅力を余すことなく紹介します。
琵琶湖・淀川の特徴
琵琶湖と淀川は、様々な水辺環境が豊かに存在することから、多種多様な生物が共存しています。この地域のドジョウは、多くの環境に適応し、それぞれ異なる生活様式を持っています。しかし、近年の河川の改修や圃場整備による水辺環境の劣化が影響を及ぼし、多くのドジョウ類は存続の危機に直面しています。特に、ある亜種はすでに絶滅の危機にあるとの報告もあります。
多様性の背後にある環境
この展示では、琵琶湖・淀川水系に生息するすべてのドジョウ類の標本や写真が展示され、その生態や生活環境について説明します。展示を通じて、いかにこの地域の多様な環境がドジョウの多様性を生み出しているのかを理解することができます。また、絶滅の危機にあるドジョウたちについても、現状を知る重要な機会となるでしょう。
外来種問題
近年、ドジョウ類の中には中国大陸由来の外来系統が流通しており、これが生態系に与える影響も問題視されています。展示では、在来ドジョウと外来ドジョウの違いや、どのようにしてこれらが環境に悪影響を及ぼすのかについても触れているため、訪れる人々はその深刻さを直に感じることができるでしょう。
展示詳細
開催概要
- - 名称: テーマ展示「種類の多さ日本一!?琵琶湖・淀川のドジョウたち」
- - 会期: 令和7年7月19日(土)~8月31日(日)
- - 開館時間: 午前9時30分~午後5時(午後4時30分まで入館可)
- - 休館日: 月曜日(ただし、7月21日、8月11日、18日は開館)、7月22日(火)
- - 場所: 大阪市立自然史博物館本館1階ナウマンホール
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
TEL: 06-6697-6221(代表)
- - 観覧料: 常設展入館料(大人300円、高大生200円)。中学生以下や65歳以上の方は無料(要証明)。
訪れることで、ドジョウの魅力を再発見し、この地域のサステナビリティについて考えるきっかけとしましょう。生き物の多様性とその保護の重要性を体験できる貴重な展示となること間違いありません。皆さんの参加を心よりお待ちしております。