博報堂とビザスク、革新的なAIへの挑戦
株式会社博報堂と株式会社ビザスクが4月14日、資本業務提携を結び、AIサービス「エキスパートAI」の共同開発に乗り出しました。この新しいサービスは、専門家の視点や判断基準を学習し、企業の意思決定をサポートすることを目指しています。
提携の背景
近年、生成AIが急速に普及し、情報収集や初期分析が従来よりも大幅に短縮されるようになりました。しかし、情報が均一化される中で、企業は専門知識を有する専門家の意見をますます必要としています。特に、新たな市場への参入や事業の立ち上げを検討する際には、『何がわからないかがわからない』という状況が足かせとなり、適切な質問をすることが難しくなっています。
博報堂は、AIを活用して人間の意思決定過程を可視化し、専門家との対話を容易にする取り組みを進めています。特に広告とマーケティングの領域で、生活者の視点を取り入れた革新的な顧客体験の創出に力を入れています。具体的には、AIを用いた商談シミュレーションやバーチャル生活者の技術を駆使し、企業の支援を行ってきました。
一方、ビザスクは国内外の専門家ネットワークを持ち、毎年約12万件のインタビューマッチングをサポートしています。その結果、幅広い知見を事業課題の解決に結びつけるノウハウを蓄積してきました。
共同開発の詳細
この提携において、「エキスパートAI」は博報堂が積み重ねてきた意思決定の思考構造化のノウハウと、ビザスクの持つ業界特有の知見を組み合わせた新たなAIサービスとして提供される予定です。
このサービスでは、テーマを入力するだけで市場調査や競合分析、戦略立案に関する提案を自動的に生成します。BtoBやBtoC領域を問わず、企業が必要とする深い洞察を得るための強力なツールとなるでしょう。特に、専門家に確認したい事項は、AIが持つ一般的な知識でカバーし、より具体的な知識や判断は人間の専門家に委ねる形となっています。
また、このAIサービスは単なる自動生成にとどまらず、AIによる初期分析から実際の専門家へのインタビュー依頼やマッチングへとシームレスに接続することが可能です。このようにして、AIと専門家の知識を融合させ、新たな意思決定支援の形を実現します。
今後の展開
博報堂とビザスクは、今回の提携を皮切りに、さらに新たなサービスの開発を続けていく予定です。両社の強みを活かして顧客基盤の相互活用による販売戦略の推進を図り、事業成長を加速させていく考えです。
この提携によって実現される「エキスパートAI」が、多くの企業にとって頼もしいパートナーとなり、これからのビジネスを支える重要な役割を果たすことでしょう。