日本初の試みとドローン技術の導入
長崎県波佐見町に拠点を置く有限会社長崎サッシ工業は、国立大学法人長崎大学とタッグを組み、新たな窓洗浄のスタイルを提案しています。2025年3月5日、この共同研究の成果として特許出願が行われました。
従来の問題点
高層ビルの窓洗浄には、作業員がロープを使って作業を行うスタイルが一般的でしたが、これは危険な面が多く、特に高所での作業は安全意識が問われます。さらに、ビルにレールを設置し、洗浄装置を移動させる方法もあるものの、これには高いコストがかかり、効率が悪いのが現状です。
ドローン技術を活用したロボット
長崎サッシ工業が開発したドローン技術を活用した窓洗浄ロボットは、これまでの洗浄方法に新たな風を吹き込みます。長崎大学の先端技術の研究開発によって仕上げられたこのロボットは、安全性の向上に加え、コストを大幅に削減し、効率的な作業を実現させることを目指しています。
産学連携の成果
この特許出願は、両者の緊密な産学連携による成果であり、2年にわたる研究開発の実績を基にしています。特許出願の概要は以下の通りです。
- - 出願番号: 特願2025-034698
- - 整理番号: J1070257
- - 提出日: 2025/03/05
長崎サッシ工業の概要
長崎サッシ工業は、LIXILを中心とした製品の製造から施工、販売までを手掛ける企業です。地域密着型のビジネスモデルを追求し、住環境の向上に寄与しています。
企業情報
- - 住所: 長崎県東彼杵郡波佐見町田ノ頭郷1710-1
- - 代表取締役: 田中正一
- - 電話: 0956-85-2076
- - 【website】: nagasaki-sash.com
長崎大学の役割
長崎大学は、10学部6研究科を擁し、地域に根差した教育研究を推進する総合大学です。今回のプロジェクトには、大学院総合生産科学研究科の盛永明啓助教が深く関与しています。
今後の展望
この革新的な窓洗浄ロボットの登場は、高層ビルのメンテナンスに変革をもたらすでしょう。これまで多くの課題を抱えていた窓洗浄が、より安全で効率的な手法に進化することで、普及が期待されます。今後、実用化に向けての進展が待たれます。
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