岐阜県高山市は、11月17日に開催された記者会見で荘川町六厩で進行中の産業廃棄物最終処分場建設計画に対する明確な反対姿勢を示しました。市長の田中明氏は、この地点の環境的な不適合性を指摘し、地域住民の安全を守るため、全力を尽くす意向を表明しました。
この計画は、現在、岐阜県の条例に基づいて手続きが進められており、県が関係市町村の意見を聴取する中で、高山市はこれまでの経緯を元に強い反対の意見を表明してきました。気候や地形、周辺住民への影響を重視し、地元の安全を最優先する姿勢を貫いています。
田中市長はこの会見で、地域住民の不安が高まっている状況を踏まえ、市はできる限りの対策を講じる責任を持つことを強調しました。具体的には、産業廃棄物に関する専門家や弁護士の意見を聴くことで、法律的な根拠に基づく対策を検討していく相談を行うことになります。
また、建設計画の安全性や環境への影響を調査するために、学識経験者や専門業者に依頼して環境影響調査を行う計画も立てています。これにより、科学的なデータに基づいた効果的な対策を講じることが期待されています。
地域住民に対しても、勉強会の開催や相談窓口の設置を通じて、不安の解消を図ることに努めるとしています。市は6年度から専門家の知見を活用し、7年度からは建設計画や環境影響に関する独自の調査を進め、8年度には県に正式な意見を提出する予定です。
このような取り組みを通じて、高山市は地域住民とともに、安全で住みやすいまちづくりを推進する姿勢を貫いていくとしています。記者会見の詳しい模様は、高山市公式YouTubeチャンネルにて視聴することができます。市民に対しては職員が直接対応する体制も整えられており、情報共有の重要性を強調しています。これからの動向に注目が集まります。