AI教材「キュビナ」が福岡市全中学校での導入を決定
福岡市において、株式会社COMPASSが提供するAI型教材「キュビナ」が正式に採用されることが発表されました。今後、福岡市内の全市立中学校71校で、12月から約39,000人の生徒がこの教材を利用することとなります。
個別最適な学びの実現
福岡市では、「子どもを主体とした学びの推進」を教育振興基本計画の基本方針として掲げています。この方針のもと、教育現場におけるICT環境の改善、教育データの活用など多くの取り組みが行われています。今回のキュビナの採用は、その一環として位置づけられます。キュビナは、生徒一人ひとりの学習状況や習熟度をAIが分析し、個別に最適な問題を出題する機能を持ち、学習の効率を高めることが期待されています。
さらに、COMPASSは、各学校へのICT支援員を派遣することで、キュビナの導入だけに留まらず、他のICT活用支援も行うことが決定しています。これにより、福岡市の中学校でのICT環境の一層の向上が見込まれています。
教員の負担軽減
キュビナの導入により、教員は採点や集計などの事務作業の自動化が可能となり、その分の時間を授業の質の向上や生徒への個別支援に充てることができます。これは、教員の働き方改革にも繋がり、教育現場の改善を期待する声も多いです。
市教育委員会のコメントによれば、キュビナは教育の質を高めるだけではなく、すべての生徒に対する学力向上を図ることが期待されています。理解度に応じた問題の提供といった個別最適な学びを実現することで、生徒の知識と技能の確実な定着を目指しています。
全国での利用状況
COMPASSが開発したキュビナは、現在全国の約2,300の小中学校で利用され、すでに100万人以上の子どもたちがその恩恵を受けています。累計解答数は30億件を超え、アダプティブラーニングによって各生徒の学習を強力にサポートしています。
COMPASSは今後も、すべての子どもたちに「個別最適な学び」を届けるために、公共教育へのICT普及に貢献し続ける姿勢を示しています。
まとめ
AI型教材「キュビナ」は2025年12月から福岡市の全市立中学校で採用されることが確定し、教育現場に新たな風を吹き込むことが期待されています。子どもたちが主体的に学べる環境づくりと教育の質の向上へと繋がるこの取り組みは、全国に広がる可能性を秘めています。